Thursday, August 27, 2015

クライシスワークショップ 福岡県久留米市 2015年8月 参加報告

2015年8月9日(日)に福岡県久留米市にありますオープンスペースゆるかで「クライシスワークショップ」が開催されました。

精神障がい者の危機的状況を相互の関係で乗り越えること。乗り越えるとき恐れと共に同じ空間に寄り添うことなど相手の気持ちをお互いの主体を認め感じる事とは?
マインドフルネスや相手を感じ自分の中で湧き起ってくるものを体感する。ゆったりとした空間です。

↑とご案内文にあったように、会場となった「オープンスペースゆるか」は、とても居心地の良い、ゆったりとした場所でした。

参加された皆様から写真撮影とブログ掲載のご許可をいただきましたので、写真も掲載させていただきます。
この写真のように、とてもアットホームな場所で、11名でゆったりとお話しをした一日でした。


恐れと共にいること。
「武装」について。
展望を気付かせてくれた方の話し。
お互い様ですよー、と言われた時の救われた気持ち。
「俺はいいけど、○○としてはどうかな。」
「くさいからこそ わが靴下。」

思い出すだけで、心が温まったり、きゅんとしたり、ププッとしたり、です。

つのさん、まきちゃん、ご一緒させていただきましたみなさま、本当にどうもありがとうございました。

Thursday, August 6, 2015

IPS~矢花~矢が花にかわる 3日間ワークショップ in 東京 2015年4月 ご紹介

2015年4月3日(金)~5日(日)のワークショップのことをブログに書いたので、リンクしていい、とクロコちゃんから教えていただいていたのに、今になってしまいました!
満を持して(?)ご紹介です。


「クロネコクロコの足あと
http://kuronekokuroko.blogspot.jp/

ぎゃーてーぎゃーてー


自分が本当にしたいこと
です。

「先日の3日間の感想を書こうと思って、ちょっと感想になってない気もするのですが、
思い出しつつ、書きたくなったことを、2回書いてみました。」

とのことでした。

クロコちゃんのブログを読んで、、あのワークショップにいて、フワッと感覚が浮かぶような、考えがあらわれてくるような、そんな瞬間のことを思い出しました。

クロコちゃん、どうもありがとうー。

皆様も感想でもなんでも、リンクしてもよろしいものがあれば是非是非教えていただけるとうれしいです。リンクでなくて、直接このブログに掲載してもよろしい文章やメッセージなども、大歓迎です。

IPS~矢花~矢が花にかわる 3日間ワークショップ in 東京 2015年4月 ご報告

2015年4月3日(金)~5日(日)に「~IPS~矢花~矢が花にかわる~ 3日間ワークショップ in 東京」が開催されました。

東京でのIPS研修会は、一番最初は2010年7月の5日間研修会と3日間研修会で、その後、2011年12月の3日間クライシス研修2012年2月の3日間研修会2012年6月の切磋琢磨する会(八王子)2012年9月の拡大勉強会2013年11月の矢が花にかわる5日間ワークショップ2014年2月の5日間研修会2014年8月の2日間の拡大勉強会、と、開催されて参りました。列挙してみると、IPSや矢が花に変わる研修会をやっているんですね。

今回の案内役は、久野恵理さんとスティーブン・ポクリントンさんです。
ワークショップのお誘いの案内文はこんな感じ↓でした。

マインドフルネスを体験しつつ、心を緩めてみたら、
人とのコミュニケーションは何か変わるでしょうか。変わらないでしょうか。
「今、ここ」にあるすべてを受け入れてそこにいる、
そんなふうな感覚を身体全体で知る機会になればと思っています。
そして、そんなとき、人と人の間はどんなふうに感じられるのかを、
差し出しあってみたいと思います。
自分に何か足りないのではないか、とか、
もっと何かを習得しなければならないような気がする、といったような、
内なる批判の声をできれば脇において、お越しいただけますと嬉しいです。


2008年に久留米で日本ではじめてのIPSの研修会が開催された時には、「まず受け止める」とか「相手の聞けるような言い方で」といったようなことを話していたと思うのですが、それをどうしたらいいのか、頭で考えていたように思います。しかしどこからか、マインドフルな状態(マインドフルネスの状態)でいられたら、そういうふうにいられる、ということが身体でわかってきて、今は、感覚、とか、身体、というあたりに(少なくとも私の)焦点がうつってきたように、そして人へのまなざしに慈しみが深まったように思います。

こういった日本でのIPS(意図的なピアサポート)の変遷なんかも一度きちんと振り返りたいな、と思いつつも、それはまた次の機会とし、この記事ではこの研修会について振り返ることにします。

輪になって座り、はじまりました。このワークショップには、日本各地から25-30人の方が参加されました(スティーブンさんとえりさんはアメリカからですね)。IPSに初めていらした方、何度もいらしている方、さまざまです。


初日、身体を感じ、呼吸を感じました。そして、この日、皆の話を聞いている中で、自分の考え方のパターン、激しい感情などは、何度も何度も自分に訪れてくるけれども、その度に、閉め出そうとするのではなく、お茶でもどうぞ、と、招いて共に過ごすと、ふわっとお帰りになる、というイメージを感じました。

これ以降、自分のメモが、どの日のことなのか分からない感じになってしまっているので、順序などわからないのですが、順不同で列挙します。私の感想や他の参加者のおっしゃっていた言葉なども入っています。

声。頭のてっぺんから上空に向けて声を出すと、それが広がって届くイメージ。前に向かって直線的に放つ声とは違う。

エネルギー。
自分の身体が管のような、天と地とがつながるような。
相手を感じるワークでは、エネルギー?なのかわからないけれど、とても熱くて暑くなった。温泉につかっているような感じ。化学反応のような感じ?

会話の中では、また別のエネルギーの流れが見えるような。
たとえ声が聞こえなかったとしても、温度?気配?の流れを感じ取っている。

頭が動いてしまうと、その感じ取ったものが薄まってしまうのか、自分の感覚に膜がはられてしまうのか、どういうことかわからないけれど、感覚を感じにくくなってしまう感じがする。

マインドフルな時間、贅沢な、豊かな時間。
Strength、Power、Life force。


このワークショップは、私にとっては、感じること、身体を感じ、呼吸を感じ、自然を感じること、自分の感覚を味わうこと、頭から離れることがテーマだったように思います。

いつも研修会などでは、IPSのブログに載せていいですか?と写真を撮らせていただいているのですが、3月の札幌の研修会と4月の東京のワークショップでは、先のことを考えたりすることから離れて過ごしており、そのため、写真がほとんどない感じになりました。
その場で感じ、味わったら、記録なんていらないような、でもやっぱり、覚えていたい、思い出したい、という気持ち(欲?)もあって。
この報告を書きながら思い出されるものもあって、もう一度味わうことができるというのも、やっぱりうれしいです。

参加してくださったみなさま、えりさん、スティーブンさん、くろこちゃん、どうもありがとうございました。

Wednesday, August 5, 2015

IPS勉強会 岩手県宮古市 2015年3月 参加報告

2015年3月28日(土)に、岩手県宮古市で意図的なピアサポート(IPS)勉強会が開かれました。
この勉強会は、別の研修会が開催されている期間中の特別企画として、17:30-19:30に単発で開催された勉強会です。

IPSという言葉は聞いたことがある、という方、アイピーエスって就労の話?細胞の話?という方が多数で、20名弱の方が参加されました。
輪になって座り、IPSのワークブック第2巻の8-11ページも見ながら、「言葉遣い」や「ストーリー」を題材にしながら話し合いました。

「リカバリー」という言葉、「エンパワメント」という言葉、現在の医療保健福祉の場での関係性について、「支援」について「主体」を感じることについて、濃密に話しました。
参加させていただけて良かったな、と心から思った2時間でした。

このような場を企画してくださったいまちゃん、本当にどうもありがとうございました。

浄土ヶ浜

IPS研修会 3日間研修会 in 札幌 2015年3月 参加報告

2015年3月13日(金)~15日(日)札幌で「インテンショナル・ピアサポート 3日間研修in札幌」が開催されました。

参加させていただきましたので、私なりにご報告させていただきます。

札幌周辺では、意図的なピアサポート(IPS)の関連ではこれまでも、2011年7月(3日間研修会)2013年3月(ワークショプ)2013年3月(小樽合宿)2014年2月(3日間研修会)2014年9月(5日間「矢が花に変わる」)と、IPSの研修会や合宿、矢が花に変わる研修などが開催されてきています。
また、この研修会の前日(2015年3月12日)にもワークショップ「IPSの扉を開いたら・・・」が開催されました。
そのようなご活動の蓄積の中、今回の研修会は、14人~17人くらいの参加でした。
IPS関連の催しに初めてご参加の方、IPSのことをとても大好きな方、さまざまです。

1日目。
この日は、道特会館という場所の和室が会場です。
外は雪が降っている中、これまでのIPSの印象を話したり、沈黙で交流したり、感情を感じる、自分を感じる、などをしました。
特に、和室ならではの実践、「横たわっている人の横に座る」などをしたりしながら、身体を感じるワークが印象的でした。
ただ体温があるということではなく、誰かが横にいることで感じるものがあることに、とても驚きました。看病をする、寄り添う、というのは、物理的に何かをしてもらったり、その気持がありがたいということなのだとばかり思っていましたが、それに加えて、人がそばにいるというのは、何かを発して何かを受け取っているんだなということを実感しました。

また、この日は、居心地の悪さとともにいること、激しい感情が起きた時にその感情を味わうことの難しさも感じました。

2日目。
この日からコンポステラさんが会場です。
互いを感じるワーク。相手によって感じるものが全然違い、すずらんのような木陰のような、涼しく気持ち良い何かが吹き抜ける感じの方もいれば、熱くて強くて頼りになるどっしりとした感じを受ける方もいます。
またこの日は、クライシスの時の話もしました。クライシスの時に行ってみたいのはどんなところだろう、といった話もしました。
コンポステラさんでは、コルクマットを床に敷いて下さり、床の上(のコルクマットの上)に座ったり横たわったり、椅子に座ったり、思い思いに過ごすことができ、とてもリラックスできました。

午後は、自然を感じ、それぞれ時間を過ごします。私は北大の中を歩き、舞い落ちる雪を感じたり、雪の中の木を感じたり、カラスの声や誰かの足音に耳を傾けたり、とても貴重な時間を過ごしました。
この後で二人組で「受け取る」会話をしました。このとき、感じていることを大事に取り扱ってくれるような会話を体験でき、ただ、受け取る、ということを日々できたら、穏やかに豊かな気持ちで過ごせるのではないかと感じました。

3日目。
マインドフルネスをし、東田直樹さんの文章を読んで感覚を感じました。また、午後は、いさかいのある会話をしてみました。この会話は演習として諍いを題材にしましたが、感覚を感じると、意見の衝突というような感じにはならずになんだか互いにわかりあう会話と変容してしまうのを感じました。

相手を信じる、とか、相手を愛する、とまでは言わなくても、そこに流れるものを感じていられれば、人は相手を攻撃し合ったりはしないのだな、と体感しました。慈しむ感覚だったり、互いに生きていることを認め合うという感じでしょうか。
逆に、理詰めの会話だったり、相手がこんなことをしてきたらこうしてやる!と何かを想定したり、事前に反論を準備したりしている時というのは、感覚を感じておらず、何か剣呑な、相手を固くさせたり不安にさせてしまう何かが醸し出されてしまって、ますます衝突に進みやすいということもあるのかもしれないな、、、と思いました。

この札幌での研修会では、写真を撮ることをすっかり忘れてしまったのが残念なのですが、畳の上やコルクマットの上に座ったり横たわったりして身体で感じること、とても話しやすい人数だったことなど、印象深い研修でした。

案内役の久野恵理さん、事務局をご担当してくださった本多さん、大川さん、本当にどうもありがとうございました。

IPS勉強会 in 札幌 ~IPSの扉を開いたら・・・~ 参加報告 2015年3月

2015年3月12日(木)19:00~20:30に札幌で「IPS勉強会 in 札幌 ~IPSの扉を開いたら・・・~」が開催されました。

この勉強会は、翌日3月13日(金)~15日(日)の3日間研修会と連続で企画されていました。

スタッフ含め、24名ほどの方が参加されました。
大きな輪に座り、マインドフルネスをし、そして二人一組になり、沈黙と会話をしました。

まさに、あっという間の90分でした。

個人的な感想になりますが、勉強会開始時に、どのような思いでここにいるかをシェアした際に、「意図的なピアサポート」に触れたことのある方々、関心を持つ方がこんなにいらっしゃることに感銘を受けました。また、これまでのIPS勉強会や研修会にも参加されて、研修会の雰囲気が初期とだいぶ変わってきた、という感想や、どんどん(ご自身の)IPSが深まってきているといったコメントなどをお聞きして、継続して勉強会や研修会を開催されてきた、コミュネット楽創さんのご活動の貴重さをあらためて感じました。

あの場にご一緒させていただきました皆様、講師(案内役)の久野恵理さん、事務局の本多さん、大川さん、どうもありがとうございました。

Tuesday, August 4, 2015

IPS研修会 in 三重 2015年2月のご報告

2015年2月21日(土)~22日(日)に、三重県津市で2日間の「みんなでピアサポートについて考えよう♪ IPS(意図的なピアサポート)研修 in 三重」が開催されました。

(半年以上もたってのご報告となってしまいました。。。写真等の掲載をご了承くださっていたみなさま、遅くなってしまい申し訳ありませんでした。)

2月の津での研修会、今回もスタッフあわせて25名ほどが集まり、意図的なピアサポートとマインドフルネス等を行い、身体で感じること、味わうことなどをしました。

今回も、と書きましたのは、三重県津市では継続的にIPS研修会が開催されており、2014年8月2013年11月2013年8月2013年2月2012年7月と、これまでにすでに5回も開催されていて、この2月が6回目のIPS研修会だったのでした!

毎回、津での研修会には、IPSに触れるのは初めてという方も、毎回のようにご参加くださっている方ともお会いできて、とてもうれしく心温まる研修会です。

この研修会を企画してくださっている事業のブログ「私たち、ピアです (http://mcnpeer.blogspot.jp/)」からダウンロードできる「みえピアサポート通信 第四号」にも、この研修会のご報告が掲載されていますので、そちらもご覧くださいませ。(右側下の方に「ピサポート通信バックナンバー」の一覧があります。そこをクリックすればダウンロードできるようになっています。)

さて、この研修会にご参加された方々からこのブログへ掲載させていただくことのご了承を得ておりましたので、写真と共に研修会のご報告を掲載させていただきます。

一日目
マインドフルネスからです。「静かで贅沢な時間だった」「肩の力が抜けてあたたかい感じ」という印象を語る方もいれば、「頭の中の考えが押し寄せてくる」「脱力するのは難しい」と語っていた方もいました。

休憩をはさんで、次は沈黙です。グループで沈黙をしてから、お話しをしました。日常生活の中で、何気なく人と話したり、あるいは沈黙で居続けたりしていることに気づき、また、言葉にすることについて、話すことの落ち着かない気持ちや話すことで得られることについて気づきのあった時間でした。

お昼休みをはさみ、それぞれに「自然との沈黙の会話」です。外を歩いたり、それぞれに過ごしました。戻ってきてから、「他者の語りとともに居る会話」の時間を持ちました。頭の会話と感覚や気持ちの会話をそれぞれ聞いて、日頃、頭の会話、論理的に話すトレーニングを受け続けてきてしまっていることを痛感しました。


二日目
「感覚を通した人と人との交流」では、自分の受け取っているエネルギーを感じました。こういったことを書くと、この研修では一体何をしているのか???となにやら怪しいものとして受け取られてしまうのではないかとドキドキする部分もあるのですが、実際に、やってみると、エネルギーと呼べば良いのかなんなのか、感覚があるのです。それは日々感じているはずなのに、頭を使い始めると、その感覚がなくなってしまうというか、その感覚を感じなくなってしまっているのですね。

そして、「内的な経験を表現し伝える、道具としての言葉」、「頭と身体」、「思いが閉ざされる会話、思いが開かれる会話」と続きます。
東田直樹さんの文章などを読みながら「考える」「感じる」の違いなどを感じて味わって、感じたことをシェアしました。
そして実際に、閉ざされる会話、開かれる会話を体感してみました。つまり、分析をする会話と、感覚を味わう会話です。

2日間は、あっという間に過ぎてしまい、研修会もあっという間に終わってしまいました。

この研修会も含め、津でのこれまでのIPS研修会を通じて、本当の意味で、その感情を感じられると、それまで頭で考えていたこととは違う感覚があること、誰かとの会話や対話においては、互いにそこにあるものを感じ合えると、まさに「通じる」感じがすることを私は感じました。
このご報告をアップするまでに、とても時間がたってしまったのですが、2月の研修会の記録を見ていて、いろいろなことが蘇ってきて、その時に感じたことなどを思いだしました。

ご参加くださいました皆様、お会いできてとてもうれしかったです。今後ともどうぞろしくお願いいたします。
そして、この三重県津市でのIPS研修会の運営をいつもしてくださっている三重県立看護大学のみなさま、津での研修会をいつもご一緒させていただいている、えりさん、くぼさんに本当に感謝しております。どうもありがとうございました。