Friday, February 24, 2012

IPS研修の感想

IPSの研修会に参加された澤田さんがIPS研修の感想をお寄せくださいました!このブログでお名前も含め紹介しても良いとのこと、澤田さん、どうもありがとうございます!
IPSを学んでどうだったか、ということを共有していただけること、ありがたいです。以下に紹介させていただきます。
「IPS研修の感想」
わたしが、このIPS研修に参加した理由は、就労IPSの研修と間違えたからでした。
IPSのことを学びたいとか、そういう参加動機ではなく、ただの偶然でした。
でも、3日間の研修をはじめから終りまで参加できたのは、研修会の雰囲気がとても居心地がよく、楽しくて、安心できた場所だったからなのでした。

はじめてIPSのことを知り、IPSって一体何なのか?、どんな風にしたらいいのか?、知れば知るほどよくわかりません(笑)
でも、おぼろげながら感じたのは、相手の世界に積極的に興味を持つこと、相手の経験を尊敬すること、相手と自分に誠実であること、です。
そして、そういう風な対話の中にいると、とてもいごごちがいいし、なんだか自分の力で元気になれる感じがしました。

わたしは、精神科で看護師をしています。
今まで私が行ってきた看護は、患者さんの抱える課題をどうやって解決するか、それを考えることをしてきました。

IPS研修が終わった次の日、職場で患者さんと話しをするときに、研修で感じたことを心がけてみました。
いつもの私だったら、問題を解決しようとしてしまうところを、問題解決は端において、相手の世界を知ることに専念してみました。
そうしたら、思いもしなかった言葉が返ってきて、その方の想いを初めて知りました。
なんだか、和やかな時間でした。

IPSに出会って思うのは、看護は、相手の世界を見て、一緒に悩むことなんじゃないかということです。そしたら、そのうちに相手は自分で元気になれる気がします。

これからは、患者さんとの関係だけでなく、スタッフとの関係にもIPSを使えたらなと、思っています。
そして、IPSで、相手にも優しく、自分にも優しい時間を過ごせればと思います。

澤田絵美

Wednesday, February 22, 2012

IPS東京研修会にまつわるTweets

2012年2月の東京でのIPS研修会にまつわるツイートの一部をまとめてみました。
ツイッターでの対話も奥が深くて、参加してない方とのやりとりなども素敵だったのですが、今回はごく一部だけ。

Storifyを使って一つ前の記事にまとめたのですが、わー、順番間違えた!とか、これつけ足したい!とか後から出てきたのをどうやって修正できるかわからなくて、このブログ内にTwitterからEmbedしたものを貼り付ける形にしてみました。この作業をやってみてわかったことは、Storify、簡単で、すばらしい。ということです。一つ一つ貼り付けるのは、Storifyに入れ込むのの十倍くらい時間がかかりました。。しかも、下書きの時には、ツイッターのアイコン(?)が表示されてたのに、ブログをアップしたら、文字だけになってた。。。涙。。。でもでも、皆さんのツイートのやりとり、とてもおもしろくて、じっくり読めて良かったです!


























IPS東京研修会にまつわるTweets (Storify)

IPSの東京での研修会にまつわるツイートがとてもおもしろく、どんどん開かれていっていたので、その一部をご紹介したいと思い、Storifyを使ってまとめてみました。

Tuesday, February 21, 2012

IPS研修会(東京) 201202

2012年2月17日~19日、東京でIPS(Intentional Peer Support)研修会が開催され参加してまいりました。

参加者の皆さんの許可を得て、写真の紹介をしつつ、研修会の報告と感想を書かせていただきます。私(宮本有紀)の個人的な感想です。

ツイッター上で、参加者の方がいろいろ感想等をつぶやいていらして、それらを引用したい気持ちもとてもあるのですが、お一人お一人から許可を得るのはやや時間がかかりそうで、かといって許可なく引用をしても良いものなのかわからなくて(たぶん、ツイッターって公開だからいいんだろうけれど)、とりあえず、この記事に関しては、私の感想だけにいたします。研修内容の網羅は全くできておらず、まとまらないままですが。。。

研修初日(2月17日金曜日)
ストーリー。第一声。
生きている人、一人一人にストーリーがあること、自分は選択することができるということに気づくことができないような環境の中にいることについて考えるきっかけをいただきました。
また、ロールプレイの中で、第一声で、受け止められた!と心がほどけるような、ぐっと近づくような言葉や言い方があること、話の展開とか、そんなことではないんだな、と感じる瞬間がありました。

二日目(2月18日土曜日)
自分の思い込みを脇に置いておくこと。
一呼吸置くこと。
相手にとっての意味への興味。
誠実さ。

三日目最終日(2月19日日曜日)
マインドフルネス。
相互性における自分の受け持ち。
自分が感じていることに気がついていること。
相手の人が聞けるような言い方で言うこと。
相手にとって手痛いことを言うときには、相手に準備をしてもらえるような一言も大事。

  
話し合いなどの小グループ演習を交えながら3日間学びました。

講師の久野恵理さん、一緒に学んだ皆様、研修を支えてくれたかとうちゃん、こばちゃん、関係者の皆様、ありがとうございました。



感想など、このブログで紹介しても良いという方は、是非教えてくださいませ!

Tuesday, January 10, 2012

ピアサポート関連論文紹介 Chinman 2001

Chinman MJ, Weingarten R, Stayner D, Davidson L. Chronicity reconsidered: Improving person-environment fit through a consumer-run service. Community Mental Health Journal, 37 (3), 2001.
(Matthew J. Chinman, Richard Weingarten, David Stayner, Larry Davidson.)

「Chronic(慢性の)」という概念を再考しよう、というこの論文は、
過去には、“Chronic(慢性の)”という言葉は重い精神疾患を有し、州立の精神科病院で長期にわたるケアを受けているような人々を指すのに使われていた。そしてこの言葉には、こういった人々は良くなることはなく、長期に保護的なケアを必要とするという考え方が含まれていた。しかしながら、世界の様々な場所で行われた研究により、このような疾患を有する人達の多くが時間とともに良くなるということが証明されてきている。そしてもっと最近の研究により、このような人々は入院よりも地域での暮らしを選ぶこと、その殆どの人は適度に適応して暮らしていくことができること、そして症状が残っていたとしても、豊かで充実した人生を送っていくことができることが示唆されている。このようなエビデンスがあることもあり、そして精神保健の当事者達にとってこの言葉は屈辱的であると捉えられたこともあり、“chronicity(慢性化)”というような言い方はあまり好かれなくなってきている。(Chinman, 2001. p.216 line 1-20)
というような緒言ではじまっています。

この論文では、“chronicity”を、人と環境がうまく合っていないことによるものだ、つまり、精神科疾患を有する人の多面的で複雑なニードに対して、地域の精神保健システムはそれに対して適切な準備ができていないことによるものであることを考えてはどうかと言っています。

さらにこの論文では、“Welcome Basket Program”という、精神保健の利用者により作られ、スタッフも管理者も皆利用者というピアサポートベースのプログラムについての紹介がなされています。

Welcome Basketという、精神保健の利用者によって運営されているこのプログラムは、まずは入院中の人のところに行って、このプログラムを紹介し、参加したいかを聞き、退院後、その人の家に訪問して食べ物や植物、地域のお店の割引券などを入れたバスケットを届けるのだそうです。さらに、地域の互助グループの紹介などもするとのことです。

さらに詳しいプログラムの説明と、このプログラムの効果に関する予備的な研究結果が示されていますが、この論文では、Welcome Basketと対照群はどちらもその後の入院日数に減少が見られたものの、Welcome Basketを利用した人とそうでない人との有意な違いはなかった、という結果でした。
今後は実際にその利用者達がどのような経験をしているのか(実際にどのような介入で、どのように評価するのが良いのか)を確実にするためにも当事者の人たちにこの研究に協力者として加わってもらう必要があるだろう、参加型アクションリサーチは有用であろう、と言っています。


ここ↑で紹介されているWelcome Basket Programとは、たぶん、Connecticut Mental Health Centerのウェブサイトで紹介されているSocial Integrationのサービスの一つだと思われます。



ピアサポートに関する論文を読んだりしていて、せっかくならこのブログにもメモを残しておこうと考え、論文紹介を時折アップすることにしました。掲載する順に意味はありません。また、特にお勧めのものだけを載せる、というわけでもありません。