Tuesday, October 22, 2019

矢が花に変わるワークショップin 大阪(2019/10/22火祝)のご報告

矢が花に変わるワークショップin 大阪が2019年10月22日(火祝)に開催されました。 

案内役は、スティーブン・ポクリントン(Stephen Pocklington)さんです。

この日も、旧交や新しい出会いと共に作られる空間を感じながらの静かな時間からはじまりました。

皆さんにとって矢が花に変わるってどんなものですか、というようなチェックインから豊かな時間がはじまりました。

私たち個人個人の世界の見え方(世界観)はこれまでの経験によって作られていること。そのような世界を、同じ側から一緒に見てみることが「寄り添う」なのでは。
伝統を知りつつ、それを壊して自分の道を行く、守破離(しゅはり)と主体性について。相手の世界観にも気付きそれも見てみるということは、自分の世界観を手放すということではなく、自分の世界観に新たな世界の見え方が加わるということ。
矢花(矢が花に変わる)は、言葉で説明されるものではなく、体験されるものだということ。
それぞれの答えはそれぞれの中にある、けれどもそこに耳をすませることがなかなかできないということ。 

そんな話しをし、午後は、二人組になり、話しを聴く演習です。
聞く側は、遮らない、質問や助言をはさまない、ただただ全身でそこにいて、目で聞く。批判判断しない、ただ心から聞く。
話す側は、話すことを決めたら、深呼吸をして、それから話す。話すことを説明をしようとせずに、ただこぼれでることをそのまま話す。
そんなことをしました。 

私にとって印象的だったのは、参加者の方の、矢が花に変わるについて「握りしめた拳が開かれていくような?」との表現でした。その言葉を聞いて、自分の肩の力にも気づけたような、そんな瞬間でした。
このスティーブンの一連のワークショップを通じて、話しをする、話しを聴く、というのは、独り言を話すのとはまた全然違う何かがそこに生まれるんだな、ということを実感し、話しを聴く、ということの大切さをますます感じました。

参加者のみなさんの静かな熱意というか、前向きな空気というか、なんと表現するとよいかわからないのですが、とても素敵な時間にご一緒させていただけたこと、とても感謝しています。
この日が、10/5の札幌から始まったスティーブンさんの日本ツアー(?)のファイナル?千秋楽?でした。

このワークショップのさまざまに心を砕いてくださった、かなちゃん、さやさん、関わってくださった全てのみなさま、NPO法人はっぴぃ21福祉会さま、本当にどうもありがとうございました。

このワークショップも、2019年スティーブンとのIPS実行委員会との共催により、文部科学省科学研究費補助金の助成を一部受けて実施されました。
(写真はブログへの掲載も含め、ご了承を得て撮影させていただきました)


メモ:スティーブン・ポクリントンさんは12年前から日本に来るようになり、WRAPやIPS、ピアサポート、矢が花に変わるなどのさまざまな会話・対話の場に関わってきました。
これまでも、そして、2019年10月の来日の間もずっと、日本でのこのような会話・対話から多くの学びや気付きをもらい、新しい理解が自分の中に出てくる、自分ではなく、皆の中に知恵があり、皆の中で新しいものがうまれてくる、自分も学ぶ者として一緒に参加させて欲しい、ということをスティーブンは一貫して話していたように思います
。 
参加者は26名+ちびっこ1名でした。

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