Friday, May 24, 2013

IPS研修会(福岡) 2013年5月

2013年5月10日(金)~12日(日)に、福岡市でIntentional Peer Support(意図的なピアサポート:IPS)の3日間基礎研修がありましたのでご報告いたします。

研修会に参加された方から写真撮影とブログ掲載のご許可をいただきましたので、写真と共にご紹介いたします。感想や考えたことなどを書きますが、これらは全て、この場にいた私宮本有紀の個人的な視点です。

【初日(5/10金)】
学びに開かれた参加のために:
普段の自分が考えがちなこと、とりがちな行動も思い出されつつ、自分はどんなふうに参加したいのか、どんなふうでいたいのかを、ほかの皆さんの考えもお聞きしつつ考える時間となりました。
普段は自分がどういうことに居心地悪く感じるのかとか、自分はどうありたいのかに目を向けないままそれまでのパターンで過ごしている事がほとんどだと自分で思いました。


主体と主体の関係:自分が自分の主体でいる、というのは、一人でいるときにはたぶんそれほど意識されないけれども、他の人との関わりがあってこそ生じるものなのだと感じました。また、自分が自分の主体でいる、ということもとても大事だけれど、相手が相手の主体でいることもとても大事。自分の主体が脅かされる状況を考えていると、あるある、そういうこと!って思うこともたくさんあるけれども、自分が主体でいること、相手をどうこうしようとしないことで、主体と主体の関係を作っていけるような気がしました。

写真からストーリーを創る、話を聞いている時のこころの動きに気付く、お互いのストーリーを聴いてみる:グループで話しあったり、ロールプレイをしたり。相手に良い気持ちになって欲しいと思ってしまいがちな傾向を改めて実感させられた。。。

ロールプレイ(1)
ロールプレイ(2)
【2日目(5/11土)】
環境からどんな影響を受けてきたか、家のたとえ、2つのストーリー:自分の見方は、これまでの環境からさまざまな影響を受けてきていること、同じ自分でもいる場所によって見える光景、考え方は違うこと、自分が他者を見たときに、その人が今どのようなものを見ているか、どのように見えているかはわからない。たとえば悲惨な風景を映し出す映像ばかりを見てその地を想像するととても悲惨な生活だけれども、その地にも喜びもあり楽しみもあり、というような例が自分にはわかりやすく感じられました。

自動的にしている反応のパターンに気付く:ロールプレイ。自分で一拍置けると自動的な反応ではない反応をできそう。責められているという思いに捕らわれるとそこに焦点を当てて言い訳しちゃいそうなので、責められているというところから抜けだして相手にとっては何が何が大事なのか、どのような思いなのかに視点を移せると良さそう。それにしても自分のパターンをはずすのは難しい。。。
【3日目(5/12日)】
マインドフルネス:三日間毎日マインドフルネスをしてきたけれど、日常の中にもこのような静けさを持てる瞬間があれば、心のありようが変わってくるように思われます。

現実について、巻き込まれる力:お互いがお互いの現実を作っている。

学びに開かれた関係、自分のパートを付け持つ:そもそも自分の気持ちに気づいていないことも多いこと、理路整然と言われるよりも相手の思いを語ってもらえると全然受け取る気持ちが違うことなどを感じました。

【3日間を通じて】
まず、本当に本当に居心地の良い会場でした。窓が大きくて広々としていて。また、この時期の福岡市はとても居心地の良い気温で、綺麗な花がたくさん咲いていて、環境から受ける影響をここでも感じました。
IPSについて、そして、他の人の経験や見方を自分の見方で判断してしまわないこと、自分の気持ちにも気づいていること、自分の枠組みから離れてみることなどに今後も取り組みたいと感じた3日間でした。

参加者の皆さんともっともっとお話したかった!そんな気持ちになった、とてもあたたかい研修でした。
ご準備くださった磯田さん、どうもありがとうございました。

あの場にいらした皆様、本当にどうもありがとうございました。また今後共どうぞよろしくお願いをいたします。