Wednesday, November 14, 2012

鹿児島での勉強会 2012年11月

鹿児島でのIPS勉強会の模様を送っていただきました!感激です!皆様ありがとうございます!

(ここからです↓)

2012年11月10日15:00~17:00 鹿児島県姶良市で、IPS(インテンショナルピアサポート)の勉強会がありました。
夏の鹿児島でのIPS集中トレーニングに参加した方々を中心に、IPS初参加の方もおられ、学ぶということについてや、信頼と安心を感じられる関係についてなど、みんなで話をしました。
感想をアップしてOK!とのことで、ご紹介します。

こうやって「語る場」があることが、学びにつながると、つくづく思いました。人は語るから思いを紡げるんですよね。人はすばらしいです。よいセッションでした。ありがとうございました。(中條大輔)
今日はありがとうございました。何も知りませんでしたが、自分に必要な勉強会でした。自分が支えてもらいやすい事を、相手にもと思う良い機会でした。次回もっと深く勉強したいです。とても楽しかったです。(津曲智子)
感じたことを言葉にすることができて、そして言葉にする中で、さらに思考が深まっていって、とても心地よかったです。「ふと思いうかんだこと」を安心して言葉にできるIPS、これからも学び続けていきたいです。(はる)
これまでのIPSでは、IPSらしくなければという感じが研修ではありましたけど、今日は、体験を土台にしていて、よりピアな関係の中で話ができて良かったでした。鹿児島でも勉強会ができるようになって、未来ができてきました。(きりん)
またまた自分の思い込みや枠に気づきがありました!!嫌な感じ(居心地の悪さ)はなく、それもまた受け入れられる感じがあります。これが正しいとか(正論とか)じゃないんだろうな^^。(しゅうまん)
気楽に参加できて楽しめました。今後どのように鹿児島で勉強会を行っていくか、なんとなく方向性がみえたので、わくわくしてきました。
ありのままの自分であることの難しさを、今日の話の中で感じました。でも、自分を大切にすることで、次のステップにつながることが、大切かなと思いました。
初めての参加でしたが、ドキッとすることが多々ありました。特に「自分の思い込みや枠に気づく」「明確な回答や正解のないもどかしさと一緒にいる」という文には考えさせられました。仕事や私生活において、無意識のうちに思い込みにしばられていたり、枠にはまっていた自分に気がつきました。研修後の心のまま、仕事と私生活を送ることができれば!
毎日同じ文章を目にしていても、目に留まる言葉は違う、という話が印象的で、自分の心の動きが常に変わっているのに、それに気がつかない事って多いんだろうなと思いました。いつも心穏やかにできたらいいのですが、なかなか難しいので、これからも学びを続けて、時々立ち止まって考えられたらいいなと思いました。とても穏やかな楽しい集まりでした。(クロコ)

写真もみんな楽しそうで、わくわく感が伝わって来ました!クロコちゃん、皆様、本当にありがとうございます!!!

Monday, October 29, 2012

これまでのIPS研修会の開催地一覧を作りました

ここ数年間で、意図的なピアサポート(Intentional Peer Support: IPS)の研修会がたくさん行われているなぁ、と思いまして、これまで日本で開催されたIPSの研修会と勉強会の開催地を地図に入れてみました。

じゃーん。

青いマークはIPSの研修会(これまで[2012/10/29現在]のところ、3日間、4日間、5日間の研修会がありました)と、複数日にわたるIPS勉強会(これまでのところ、勉強会の拡大版は2日間)の開催された場所を示しています。
(基本的には日本国内で行われた研修会だけですが、日本の方を対象に行われた、米国で開催されたIPSの学びの場を作るための研修もマークしてあります!)

黄色いマークは定期的に勉強会が開催されている場所を示しています。
勉強会については、「IPSの各地の勉強会」 http://intentionalpeersupport.jp/ips-everywhere/ に掲載されている勉強会のみを示してあり、情報の公開を望まないところは入っていません。

これら研修会の一覧表「IPS trainings (IPS研修会や勉強会の開催地)」をGoogle Docs http://goo.gl/HqAlm に載せたので、ご関心のある方はこちらもどうぞご覧くださいませ。

随時情報をアップデートしていきたいと思っています。

IPSの研修会や講演会、ワークショップなどに関してこの地図や一覧表の中の情報の加筆・修正などお気付きのことがございましたら、いつでも宮本有紀までご連絡いただければ幸いです。上記一覧表内にメールアドレスを記載しておりますし、このブログにコメントとしてお寄せいただく形でも構いません。

地図にしてみると、各地でたくさん研修会が行われていることを実感しました。全ての場所に出向かれている久野恵理さん、おつかれさまです!
また、複数日にわたる研修会や勉強会に参加した方の延べ人数も370名[2012年10月29日現在]となっており、定期的に行われている勉強会に参加されている方や、一日だけのワークショップや講演会に参加された方も合わせたら、たくさんの方がIPSに触れていらっしゃるんだな、ということを改めて感じました。
私自身研修会や勉強会に参加して、いろいろなつながりが増えていったり深まっていったりしていてとてもうれしいです。皆様これからもどうぞよろしくお願いいたします。


Tuesday, October 23, 2012

IPS の拡大勉強会(東京) 2012年9月

 東京のIntentional Peer Support (IPS) 勉強会の拡大版が2012(平成24)年9月22日(土)~9月23日(日)の2日間で行われました。

 今回はいつも東京で行っているIPSの勉強会の拡大版ということで、東京や市川のIPS勉強会に参加されている方達のほかに、ご関心をお寄せくださった方々にも声をかけさせていただき、勉強会のような研修会のような会となりました。北はアメリカから南は九州まで多くの方が参加してくださいまして、IPSについて話し合ったり練習したりできました。

この勉強会については、「意図的なピアサポート 東京での勉強会」のブログ↓に「9月22日~23日 拡大勉強会のご報告」という記事がありますので、そちらをご覧いただければと思います。

この拡大勉強会に参加しての個人的な感想となりますが、この勉強会でIPSそのものについても深まった気はするのですが、毎月のIPSの勉強会についてもまた新たな気付きやヒントが得られたように感じました。
居心地の悪さを迎え入れるための合意
とか
マインドフルネス
などは、毎回の勉強会や、その他の場面でもやると良いかもしれないなぁと感じました。

また、参加された方それぞれの、IPSを学ぶ理由や、勉強会に参加する理由をお聞きして、皆さんと今後もつながっていたいな、と強く感じました。

ご参加くださった皆様、えりさん、くろこちゃん、本当にどうもありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

Monday, October 1, 2012

IPS半日研修会 (栃木県佐野市) 通信

 Intentional Peer Support (IPS) 研修会 in 栃木というわけで、2012年7月10日(火)に半日研修会が栃木県佐野市で行われました。

 この研修会の後援をされた「社会福祉法人ブローニュの森」さんの発行する通信にIPS研修の感想が掲載されました。

 このブログへの転載のご許可を久野恵理さん経由でいただきましたので、ニューズレターの内容をこちらに転載させていただきます!皆様どうもありがとうございます。
 いいなー。行きたかったなー。


ピアサポートセンター ピアルクラブ SANO
不定期通信
 第4号」
より


インテンショナルピアサポート(IPS)研修

  7/10(火)に佐野の城北公民館において、インテンショナル・ピア・サポート(IPS)の半日研修がありました。佐野では初めての試みでしたが、20名を大幅に超える方達が集まりました。大いに盛り上がりました。
  今回はIPS特集とさせていただきます。

( ピアルクラブSANO 廣田真一 )
  実は僕はインテンショナル・ピアサポートの存在を知っていた。昨年、市川でのWRAP集中クラスの帰りに“冊子”を頂いていたのです。読んだけど、正直良く分かりませんでした。6月ごろ、7月に佐野でIPSの研修をやる構想が浮上。ぜひともやって欲しいと思った。その後、候補日が7月2日か10日に、廣田大ピ~ンチ!なぜなら7月2日・3日で愛知県に行く事が決まっていたからです。7月10日になることを祈る・・・念願叶い7月10日に決定!ひょんな事から講師の久野恵理さんとメールのやりとりをすることに。久野さんとは昨年の松本でのWRAPファシリテーター養成研修でお世話になっていました。事前に久野さんから“アジェンダ”が送られてきたりしました。佐野のほうでも準備が進み、当日はピアルとスタッフで会場設営&受け付け、施設長と僕で講師対応。僕が講師紹介もすることになりました。僕が名古屋に向かっている時に、WRAPでお友達になった“クロコさん”から参加したいとピアルのパソコンにメールがあったよと施設長から携帯にメール。久々にお会い出来るとうれしく思う。準備万端でいよいよ当日。時間に堀米駅で待つ、久野さん・荒木さん・小林さん・クロコさん到着。本部に案内し、ブローニュの森のお弁当を食べながら打ち合わせ。施設長がブローニュの森の説明をすると皆感心。いよいよ会場へ。施設長のあいさつから始まり、いよいよ僕の出番、「コーヒーにミルクを入れてマイルドだろ!」と、久野さん以外は大爆笑?続いて「久野さん以外でIPS知ってる人?」って問いかけたら誰もいず。自分でスマホ調べたら「ips⇒再生医療、IPS精神保健⇒個別就労支援、IPS精神保健ピアサポート⇒インテンショナル・ピアサポート」とやっとでました。本題に戻ります。

 久野さんの紹介「○久野恵理氏:IPSファシリテーター。これまでアメリカのペンシルバニア大学およびインディアナ大学において、精神保健システムに関する研究に携わってきた。現在は、WRAPをはじめ精神的なつらさの経験を持つ人々により考案された資源の紹介普及、実践活動に力を注いでいる。WRAPのアドバンスレベル、ファシリテーター。○久野さんとの出会い&印象:まず始めに、久野さんの存在を知ったのはWRAPの“赤本”を読んだときです。相当なキャリアウーマンなのじゃないかと、勝手に思っていました。市川での集中クラスをへ、ここにいらっしゃる小林さんがファシリテーターの1人でした。無事に9月のWRAPファシリテーター養成研修に当選し、松本へ向かいました。久野さんの第一印象は普通の方。でもとても聡明な感じがしました。接してみるととても優しく、それでいてもの凄いオーラがありました。研修中挫けそうになったとき、何度、久野さんの笑顔に癒されたことかわかりません。僕の発言の久野さんの聞き間違い「すきっぱらにビール(笑)」は、今でも覚えていますよ。松本ではありがとうございました。今日はとても楽しみにしています。よろしくお願いします。」

 いよいよ研修スタートです。自己紹介と『居心地の悪さ』を迎え入れるための合意から始まりました。自分はトイレが近いことをつたえました。IPSでは、役割に縛られない、違った関わりの在り方を目指しているそうです。お互いのストーリーが開かれていくようなスペースを作る。お互いの成長と進化を促す環境・スペースを作る。お互いのストーリーが開かれ、より豊かで重層的な理解に向かう会話。どちらもが大切にされ、どちらもが責任を担う関係性。可能性が開かれ、エネルギーが生じるような会話。終始積極的に研修に参加できたように思う。我がピアルクラブの事務局員たちも積極的に発言していた。自分もずうずうしくも2回もロールプレイに参加してしまった。4時間と長くとても疲れたけど、もの凄く充実した研修でした。とぉっても楽しかったです。打ち上げも楽しかったなぁ(笑)。久野さん、荒木さん、小林さん、クロコさん、本当にありがとうございました。ぜひ、集中研修やりましょう!できれば合宿で!ねっ施設長の海発さん!
( ピアルクラブ 事務局 田村正彦 )
  まず、自分は久野先生に詫びたい気持ちです。自分の体調管理がきちんとできていなかったために悪いコンディションで研修に臨んでしまいました。本当に残念です。久野先生は全然気取ったところがなく、フレンドリーな感じの方でした。研修は終始和やかな感じで進み、自分の緊張はすこしずつほぐれていったような気がします。今回の研修は小グループでの話し合いに重点が置かれていた感じがしました。やはりピアサポートを実践していく中では、自分の考えだけにとらわれずに色々な人の考え方を知る必要があるのでしょうか?それとグループで話し合っているときにそれとは気付かずに自己弁護に陥っている自分の発言に対して先生から『それは言い訳ですか?』と指摘を頂いて考えの浅さに気付かされました。研修が進むにつれて体調がつらくなっていったのは本当に残念です。あ!!これが言い訳ですね。でも一つ感じたことがあります。それはピアサポートを実践していく中で『共有して分かち合うこと』が大切なのかな?という事です。サポートの受け手と提供する側が同じ目線で考えてより良いサポートに結び付けていくことなのでしょうか?これから様々な場面に遭遇することになっていくと思いますが、今回感じたことが少しでも生かせればと思います。参加できてよかったと思います。ありがとうございました。
( ピアルクラブ 渡辺真江 )
  今回は休憩を1回(15分)はさんで、13時から17時までの約4時間の研修だった。もっと長時間の研修もあるそうで、そちらにも強い関心があった。要するに“足りなかった”のである。だのに何だか満足している自分も居たりする。見事に“ハマった”研修だった。“思い込み”や“役割”をとっぱらって、ニュートラルでいて或る意味無垢な状態で会話に臨むことの有意義さを認識した。“IPS”これってフツーの人間関係にも活かせること!!が・・・むっつかし~!でも身に付けたい~!!ううう~(*_* 今の自分に足りないもの、欠けているものが浮き彫りになった。真只中にいつつ客観的に自分を見つめる・見つめ直す良き機会となった.全身で吸収したかった為、丸4時間脳味噌フル回転状態!プシュー(@_@;)でも、こんなに素晴らしい研修にめぐり会えてウルトララッキー(^_-)-☆神様・久野様・皆様ありがとう!!!この“IPS”を知らない人って沢山居ると思う。勿体無いことである。純粋に“目の前にいる人間に関心を持つ”ってできる人どの位いるかな?とも思った。他人に興味を無くしつつあり、また肩書きを背負って&貼り付けて生きている時代。そんな御時世に警鐘をならしつつ、“こんなイイ他人との付き合い方あるよ~”って優しくお茶なぞ出されたような、ほっこりした研修だった。これからは、私自身がお茶を出せるようになりたいものである。
( ピアルクラブ 藤原貴尚 )
  今回の研修を受けるにあたって、私はかなり緊張していました。こだわりの強い自分にとって、果たして勉強したことがすんなり入っていくのか?それともピアルクラブに関わってからずっとこのまま自分の力では何もできない、変わらなきゃいろんなことを学ばなきゃと思いながら、何か気持ちが盛り上がらない、でも無理にやる気を出すのも違う気がして・・・なんとなく流されるまま今まで来てしまっていたんですよね。そんな自分に対する後ろめたさもあり、今回の研修はいつもみたいに前に出ず、聴くことに徹して、すべてを吸収してやるぐらいの気持ちで、気負ってました。そして当然のように、集中しようとすればするほど、何も頭に入って行かず(笑)休憩時間には、頓服を飲むぐらい、調子が悪くなってしまいました。正直もう頭も回らないし適当でいいやと、開き直り、いつもどおり、シンプルに考えようと思ったとき、今回の研修の意図が少し理解できた気がしました。たぶん必要なのは、こだわりや、思い込みを取り払って、ありのままの自分を返して上げることなのかと。今までのいろいろな経験の中で、出来上がってしまった、感情の癖に、こころに焦点をあてることが、大切なのではないでしょうか?そう思うと今の自分でもいいのかもしれない。これからも気持ちに逆らってまでがんばろうとせず、素直に周りのこころにアンテナを立てていけば、それはきっと自然体でなければ出来ないことですもんね。なんて変なところで納得しちゃいました。そんな訳で、色々とこころの葛藤はありましたが、この研修は私にとって、とてもプラスになりました。ありがとうございました。
IPSに参加して
( 社会福祉法人ブローニュの森 海発規夫 )
  今回佐野でIPSの研修会を開催出来た事は、とてもラッキーだった様に思う。参加するまで、いまいちイメージが持てず県内(関係機関)への周知もネクストの荒木さんのパンフレットを頼りに配布したが、説得力にかけていたかも????
 研修会に参加しておぼろげながら感じる事は、自分達がやってきた事を体系化された様に感じた。懐かしくも感じ嬉しくもあった。法人の活動理念の基礎にあるものと通じる思いもした。僕の中のキーワード「開かれて行く関係」ここに携わる全ての人と共有して行けたら・・・施設管理者としては職員研修にも活用して行きたいと思えた。
 このIPSの研修会を通して久野さんやネクストの荒木さんや小林さんと知り合えた事も僕らにとっては、とてもラッキーだった様に思う。今後とも宜しくです。

講師久野さんを含めゲストの意見・感想です!!!

  IPS 意図的なピアサポート研修 in 栃木に、東京より参加させていただいた、クロコと申します。私は自分の書く文章はつまらないだろうと、すぐに思ってしまうタチなので、おしんさんから感想を書いてと言われた時には、すごく嬉しかったです。
 私は今まで意図的なピアサポートの研修に何度か出たことがあったのですが、こんなに手放しでおもしろい!!!と思ったのは初めてでした。こんなに楽しく学んでいくことができて、みんなで前に進んでいる感じを味わえるんだ!!!というのは驚きでした。今までは楽しいとは思いながらも同時に、過去に精神保健福祉士として働いていた頃の自分の言動が、あまりにもひどかった・・・と悔やみ始めてしまい、楽しいけれど自分の過去を一つ一つ指摘され続けているような、常にナイフを突き付けられているような怖い感覚もあったのですが、それ自体、過去に縛られていたんだな~と。

 過去に言いたくても言えなかった苦しみまで、いつの間にかしゃべっていたのも、自分で驚きだったのですけど、話しながらも過去に留まっていなくて「うわ~難しいな」「いや~でもおもしろいね」と、キラキラとした感じで、大切なことにみんなで挑戦しようとして前に進んでいる感じもして、そういう雰囲気の場所に居られたのが、すごく心地よかったです。

 ハコの中にいた時には、支援する人される人という枠を不自由に感じたり、寂しく感じたりしていて、足を洗ってからは精神保健福祉士の仕事になんか二度と戻るもんかと思っていたのですけど、こんな風に率直にみんなで話しあえる機会を持っていけるんだったら、また戻るのもありかなと、そんなことをふと思った自分にも驚きでした。

 たくさんの楽しい驚きがあった1日で、おしんさんとの約1年ぶりの再会も嬉しかったです。ありがとうございました。また、みなさんとお会いできるのを楽しみにしてます。
( クロコ )
IPSワークショップの感想
( 久野恵理 )
  会場に入ると、机なしの椅子だけで大きな円が囲まれていた。緊張しつつも、その輪の一つの椅子に座ると、なにか不思議と楽しげな気分になっていた。はじめてお会いする方とも、いきなり冗談が言えそうな感じ。その感覚はワークショップが進むにつれて増長され、私はいつにもまして、おもしろがりになっていた。本音が言える、思ったことを口にできる、心を許せる雰囲気。ここにはそういう文化があるのかもしれないと感じた。

 ワークショップでは、はじめから、活発なやり取りが繰り広げられていたのだけれど、中でも、特に印象に残っているのは、架空の、とあるセンターのスタッフと、そこに見学に来た人の会話という設定での演習だった。「私は人と話すのが苦手だから、ここはちょっと安心できないかも」という見学者の発言に対して、スタッフが「大丈夫ですよ。」と励まして、その人にセンターに来てもらうように説得しはじめる、というシナリオ。それを読んで、感想を出し合ったとき、「このスタッフは、見学者のことを全く受け止めてない。」というような発言が続き、じゃあ、自分だったら、どんなふうに言うだろうかをロールプレイで試してみた。そうしたら、「あれ?同じようなこと言っちゃうね。」ということが判明した。相手の人をとやかくしたくなる気持ちを脇に置くのは難しい。

 そして、もし見学者のほうが「安心できないかも」という気持ちを、スタッフに違ったふうに伝えたらどうなるか、つまり例えば、「自分がどうしていたらよいのか、わからないという状況が苦手なので、こういう場に来ると不安になりそうだとおもいました。xxさんは、そういうことないですか?」と言ったら会話はどう展開するだろうかを話し合った。こういう発言をするのはとても勇気がいるだろうという意見に、なるほどそうだと強く同感。でも、それができたらスタッフの応答は全く違ったものになるだろう。
 架空の設定とはいえ、そのやりとりを体験して、相互的な関係はどちらの側からも始めることができるのだと実感した。でも、率直に自分の思いを伝えるとき、はじめに切り出すほうが、よりリスクを負うかもしれない。先に「好き」と告白するほうがリスクを負うのと同じようなものかも。自分は生身なのに、相手は鎧を着たままというような居心地の悪さだったり。このシナリオで、こんなに楽しい展開になるとは予想していなかった。ロールプレイで試してみる楽しさを味わった。自分の反応を偽らず、それを口にだすことをはばからない、率直なやりとりはおもしろい。

 このワークショップには、いろいろな立場の人たちが参加していて、しかし役割からの発言ではなく、それぞれの立ち位置からみえること、感じることを素の自分として差し出す会話が交わされていたようだった。ここには本音が話せる関係性がありそうだという、はじめの印象は確かだったようだ。もっともっと、話していたかったです。また、お会いできることを楽しみにしています。今後とも、よろしくお願いいたします。
IPS研修を受けて
  ブローニュの森には関係性に対する意識が、IPS研修する前から根付いている様に感じました。そして、なんだか羨ましい気持ちにもなり、とても魅力的に感じました。どうしたら、そんな地域が出来るのか皆さんから色々と説明してもらいましたが、やっぱり不思議です。IPSや福祉の事はよくわかりませんが「あたりまえ」を皆が望んでいるのではないかと感じました。
( 荒木 )
( こば(小林園子) )
  ありがとうございました!一緒に行かせてもらって本当によかった!というのが、まず最初の感想です。1回お会いしたかどうかの方々も、なぜか古くからの顔見知りのような安心感。この土地の文化なのでしょうか?暖かく、かといってわざとらしい感じも全くなくて、とても、居心地の良い空間でした。IPSが目指すのは、単なるピアサポートというだけでなく、人として繋がることや、自分が自分のままでいられる空間づくり、とでも言いましょうか。佐野らしいあり方で、IPSはこれからもきっと受け入れられ、根付いていくのだろうなと感じました。今回のIPS研修の開催にご尽力いただいた皆様、本当にありがとうございました。まだお会いしていない方にも、これからぜひお目にかかれることを楽しみにしています!

Monday, August 13, 2012

IPS研修会(三重) 201208

2012年8月4日(土)~6日(月)の3日間で、三重県津市でIPS(Intentional Peer Support の研修会が行われました。

この研修会は三重県在住在勤の方が参加されていて、ピアサポートに取り組まれている方やボランティアとして様々な活動に関わっている方、家族会に参加されている方、医療者など、さまざまな場所でさまざまなことを考えていらっしゃるたくさんの方が参加されていました。

感想を書かせていただきますがこれらはすべて、この研修会の場におりました私(宮本有紀)の個人的な感想です。

また、ご参加の皆様から写真撮影と写真のブログへの掲載に関してご許可をいただきましたので、写真もあわせてご紹介させて頂きます。

初日は、6つの島に別れて座っての研修だったのですが、2日目、3日目は全員で大きな輪に座っての研修でした。輪に座ると、みんなの顔が見えて、誰が話してるかもわかって、良かったです。

休み時間
3人組のロールプレイ中

【初日(8/4土)】
学ぶために、学びの妨げになることを考える:
  • その場の空気を崩してしまうのではないかと考えてしまうこと
  • 自分の経験を絶対だと思ってしまうこと
  • 不安や緊張
  • 自分の価値観と違うと感じること
  • 疲れ
  • 聞き取りにくいとき
  • 等々。
たとえば学校の授業や何十人も参加している講演会で、こういったことを感じても、声をあげることをしてこなかったな、、、、と自分を振り返り、参加したい、学びたいと思うからこそ、お互いにこれらを口に出して言うことは大切だと感じました。

スペースとつながり:
この日は、IPSのいう、意図的というのはどういうことか?意識的とはどういうことか?スペースとは何か?という質問が。
どれも、なんとなくイメージはあるものの、言葉で表すことはとても難しそう。体得できたら少しは表せるようになるのか、それとも、体得できても言葉で表すのはやっぱり難しいことなのか。。。
わかりたいという思い、確信を持ちたい、誰かにきちんと説明したい、とみんな思うんだな、ということを実感すると同時に、説明すること、伝えることの難しさともどかしさを感じました。

最後の振り返りで
「IPSは技法ではない、どちらに向かせようとか、そういう方向づけをするものではなく、はだかの魂と魂が触れ合うものだという感じがした。」
と話された方が。私もそんなイメージを抱いていたので、うれしくなりました。

2日目の会場(研修会終了後)
1,2日目の会場の県立看護大学

【2日目(8/5日)】
マインドフルネス
学びに開かれる会話
・自分がそこに持ち込んでいるもの
・家のたとえ
・思い込みに気づく たとえば批判されたと感じるとき

感じたこと:
  • どんなときでもつながらないといけないわけではないし、どんなときでも会話を開いていかないといけないわけでもない。ただ、自分の思い込みや自動的な反応にはいつも気づいていけるといいなぁと自分に対しては思う。難しいけど。。。
ロールプレイ
おしゃべり中

【3日目(8/6月)】
マインドフルネス
お互いの学びに開かれた関係性
関係性に対してお互いが責任を担う
自分のパートを受け持つ

感じたこと:
  • 自分のパートに責任を持つ、自分の荷物を自分のものとして認識する。相手も自分の荷物を持てる人で、自分の責任を引き受けることができるということは根底にある。それを信じることができるからこそ、自分の思いを差し出せるし、相互的な関係になれるのだと思う。
  • パワーについて。「相手の方が知っている、余裕がある、というのもパワーになり得る。それはIPSをより学んでいる、ということでも生じ得るパワーなのではないか。」確かに!自分が得たいと思っていることに近づいているように見える人に感じるパワーってあるなぁ、と感じました。そのパワーをお互いに気づいて口に出せると良いのかなぁ。


三重県津市から臨む伊勢湾
と、ここに書ききれないほどいろいろなことを感じた3日間でした。いろいろな方の声を聞けて、とても嬉しく楽しい3日間でした。

参加された皆様、サポートしてくださったあっこさん、えっちゃん、つっこさん、皆様どうもありがとうございました。

今後共どうぞよろしくお願いいたします!

Wednesday, August 1, 2012

IPS研修会(鹿児島) 201207

2012年7月27日(金)~29日(日)の3日間で、鹿児島県鹿児島市でIPS(Intentional Peer Support)の3日間研修会が開催され、参加して参りました。

会の正式名称(チラシでの名称)は、
「インテンショナル・ピアサポート(IPS: 意識的・意図的なピアサポート)3日間基礎研修」
というものでした。
チラシの文言はこんな感じです。↓
立場や役割の違いを超えて、お互いに学び合い、変化し、成長するような関係が広がっていったらどんな社会になると思いますか?IPSを形作ったシェリー・ミード氏は、自分が援助を受ける立場におかれていたとき、援助の世界は利用者の問題を中心とした一方通行の関係ばかりであることに気がつきました。そして援助関係とは異なる、お互いの成長をもたらすような関係性・会話のあり方を探り、実践してきました。自分自身やお互いに対する思い込みに縛られない、偽りのない誠実な、素の人間同士の関わりの在り方です。これはピア同士の間だけでなく、あらゆる人間関係に求められていることではないでしょうか。このIPS基礎研修では、お互いに対する深い理解と新たな視点が生まれるような会話の可能性と、それを実践できる手ごたえを感じていただければと思います。 経験や立場は問いません。私たち一人一人がもちよるすべての経験が、この学びの場を豊かなものにしてくれるでしょう。 みなさまのご参加を、心より、お待ちしています。

ご参加の皆様から写真撮影とブログへの掲載に関してご快諾いただきましたので、ご紹介させて頂きます。感想を書かせていただきますがこれらはすべて、私(宮本有紀)の個人的な感想です。


  ↑写真のような大きな部屋で、みんなで輪になって座っての研修会でした。人が写っている写真はどれも3日目(最終日)の様子です。

←熊本からの参加者からのくまモンケーキの差し入れです!初日から気分がぐっと高まりました。


【初日(7/27)】 チェックイン。
いろいろな人がいろいろな思いをもって参加していることがわかりました。

印象に残ったこと:
  • みんながその場を作ることに参加する。
  • 間違った感情は、ない。
  • 関心を持って、相手のことをとやかくしようとせずに聞く。
  • やりとりに、あらかじめ定められたゴールがあるわけではない。
  • 初めて会ったのに、思っていることを言えたり、新しい視野が自分の中に湧いてくるような会話になったり。
  • みんなで話し合ううちに、みんなで一緒にペンキを塗っていくような、色を塗り重ねるような、新しいものが生まれていく感じ。気付かなった共通点に気づいたり、違いを認め合ったり。

【2日目(7/28)】
・自分が持ち込んでいる考えについて
・家のたとえ
  • 批判されてると思うと身構えてしまい、ついファイティングポーズを取りそうになってしまうけど、批判されたか?という思いを脇に置くことができると、違う対話が始まって、全然違う流れに。
  • 批判された?って思うときは、だいたい過去の自分の記憶に引きずられていたり、過去に感じた感情に浸ってしまっていたりなんだな、と気づきました。今、ここ、がいつでもできたら違ってくるような予感。
  • 感じたことを伝えることに慣れていなかったり、自分の気持ちを感じられなかったりするのは、感情を出したり気持ちが溢れ出ちゃったりすると、日常生活や職場では、「感情的になっちゃった」といったダメな感じに捉えてしまったりすることも関係しているかもしれないな、と思いました。
  • ロールプレイで感じたことを一緒に練習した人同士で率直に伝えられること、素敵。相手を否定するのではなく、自分の感じた気持ちを伝える。言うのは勇気がいるけど、言ってもらえると嬉しい。


【3日日(7/29)】 最終日。
  • 二人でマインドフルネス。冷静な?静かな?感覚と、感情に浸ってしまってどこかに離れてしまう瞬間と、あたたかい何かが流れる感じがありました。この感じで毎日過ごせたらいつも穏やかな自分になれそう。
  • 相互的な関係。音楽のセッション、相手の音も聞きながら、自分の音も出す。全体の音も聞きながら。自分の音は自分のもの。自分のパート。相手の音に合わせ過ぎて自分を出さないのでもなく。
  • あらかじめ方向やあるべき形が決まっていたら、新しい何かが生まれたり、創造性が発揮される可能性が少なくなっちゃいそう。その他にも相互性を妨げるようなものとして、パワーやお金、過度な自己主張、傷ついた経験など。どれも思い当たることばかり。
  • 成長と進化、深化、親化、信化。どの方向に行くかどんな形になるかは決まっていない。

【最後に鹿児島のこと】

鹿児島ではちょうど7/24に桜島で爆発的噴火があった(南岳では約1年半ぶり)とのことで、鹿児島の方の言うところの、「ドカ灰」でした。

克灰袋なるものに灰が入れられて降灰指定置場に積み上げられていたり、灰だらけ(泥団子のような、と表現されていた方がいて、ぴったりだ!と思いました。)の自動車が走っていたり、木々も花も灰を被っていたりなど、桜島の威力を感じさせられました。


鹿児島でキビナゴや黒豚をいただき、温泉にも入り、また各地からいらした研修参加者の方のお話を聞いたり各地のお菓子や果物をいただいたり、幸せな研修会でした。

さまざまなお手配をしてくださった、タキさん、しゅうまん、どうもありがとうございました!
あの場にいらした皆様、どうもありがとうございました。お会いできてうれしいです。今後共どうぞよろしくお願いいたします。

Tuesday, July 31, 2012

IPS  ワークショップ(福岡)2012年7月

2012年7月20日(金)に福岡でIPSのワークショップがありました。
この勉強会は、福岡市にある地域活動支援センター「ぷらっと」で行われたものです。10-16時で行われました。ご覧のように居心地の良い空間での研修会でした。

写真撮影、ブログへの掲載をご了承いただきまして、写真も掲載させていただきます。これらは休み時間のときの写真です。

みんなで話し合ったり、ロールプレイをしたりして、和気藹々と過ごしました。





当日のことを思い出して書いたツイッターです。
皆さんの最後の感想で、練習した場面は、実生活や自分の活動の中で想定される場面がたくさんあった、聞こうとする意思は大事だなぁと思った、会話の中での相手と自分は合わせ鏡だと思った、今回は客観的に自分を見れたかもしれない、意識すると自分がどんな言い方をしたかやするかを考える、などがありました。楽しい一日でした。
皆様、どうもありがとうございました。

Thursday, July 26, 2012

IPS 半日研修会(熊本)2012年7月

2012年7月19日(木)に熊本でIPSの半日研修がありました。
2012年夏のIPS研修会の一覧はこちら↓
http://intentionalpeersupport.jp/2012summer/

今回は4時間(13時-17時)ということで、あっという間でした。

私にとっては(ほとんどの人にとって?)、初めてお会いする方ばかりだったので、ざっくばらんに話ができるようになってきたときには、もう終了、というような感じで、これからもっといろいろお話しをしてみたい!というところで終わってしまい少し残念でした。
短時間の会や、あまり知らない人たちとの会でも、どんな意見を言っても大丈夫、ちょっとこんなことも言ってみよう、という感覚を自分で持てるような場にしていく努力を自分でして、会に参加していけるといいなぁと思った一日でした。このあたりが、安心して参加できるための合意とか、安心してチャレンジできるための約束事を作ることに参加していくことにつながるのだなぁと思いました。

写真撮影、ブログへの掲載をご了承いただきまして、写真も掲載させていただきます。
この写真は、最後に感想を書いているところなので、皆、机に向かって何やら書き込んでいる風景になっていますが、研修会では、話し合ったり、グループに別れてロールプレイをしたりしました。


IPSのロールプレイ(電話をかけて無視されたことなど言う、電話を受ける)をしてみて、電話をかける側としては、気持ちを受け止めてもらう前に質問攻めのように詳細を聞かれると、どんどんあれもこれも言いたくなったりするのだけれど、気持ちを受け止めてもらえると楽になるということを感じました。

電話を受ける側としては、自分が責められているように感じるとつらいのはもちろん、自分の仲間や知り合いが責められているように感じるのもきつかったり、構えてしまったりするなぁと思いました。そこで、責められてるという構えを脇において、相手の気持ちに思いを馳せ、さらにそこで感じたものを伝えられると良いのだろうなぁ、と後から思うものの、なかなかその場でその通りにはできません。


以下、当日のことを思い出して書いたツイッターから。



この研修会の前に少し時間があったので、憧れの熊本城を小走りに回ってきて、すばらしい石垣(武者返し)を見たり、武士姿の皆様を見たりと楽しんで、さらにIPSの研修会にも参加して皆様にお会いできて、新幹線つばめにも乗り、熊本に行ってよかった!と思った一日でした。
荒木さん、どうもありがとうございました!

Sunday, July 15, 2012

IPS切磋琢磨する会(東京 八王子)2012

2012年6月29日~7月1日の3日間で、東京都八王子市でIPS (Intentional Peer Support)の合宿型研修会が開催され参加して参りました。この会は、IPSの勉強会をひらいていこうと考えている人向けということで、これまでIPS研修会に参加したことのある方々にお知らせのされた会でした。

参加者の皆様が写真撮影、ブログへの掲載をご快諾くださいましたので、写真を交えてご報告させていただきます。

切磋琢磨する会、と謳っているため、みんなチャレンジしましょう、という雰囲気が感じられます。この写真は、みんなが泊まった宿泊館の真ん中に位置するミーティングスペースで、この部屋のまわりにそれぞれの個人スペースが段違いに配置された大部屋が全部で4室ある、という作りの合宿所(八王子セミナーハウス)でした。(食事もおいしかったです。)

初日(6月29日)

  • チェックイン。
  • 勉強会を行なっている場合にはどのように行なっているか。行なっていない場合、このようにしていきたいということはあるか。
  • 共同スーパービジョン。





そうでした、共同スーパービジョンとは何か、という話題になり、俯瞰する感じ、とか、超ビジョンなわけですね、とかそんな話をしていました。
その他にも、陥りがちな展開として、問題解決に陥りがち、という話が出て、問題解決ってなんだろう、という話題もありました。

二日目(6月30日)

  • フィードバックについて
  • ロールプレイの振り返りをするときに



この日はひたすらフィードバックについて練習をしました。たくさんのロールプレイをしました。ロールプレイは、架空の設定もありましたが、実際の状況を題材にすることもたくさんありました。
そして、合宿ならではといいますか、紹介したツイートの通り、食事とお風呂、寝る、以外はずっとミーティングスペースで話をしておりました。
 

三日目(7月1日)

  • 理解を深めたいトピックについて
  • ゆとりの時間

IPSの4つのタスク(つながり、世界観、相互性、向かうこと)
IPSの3つの視座(個人⇔関係、恐れ⇔希望、助け⇔学び)
特権について、パワーについて

 そんなこんなで楽しい3日間でした。お久しぶりの方にお会いできたり、いろんなお話をじっくり聞けたり、とても楽しかったです。
ご一緒させていただきました皆様、どうもありがとうございました!

Thursday, May 31, 2012

ピアサポートに関するレビュー論文

精神健康に困難を有する人のピアサポートに関するこれまでの研究を集めてまとめた文献レビューが雑誌(Clinical Practice & Epidemiology in Mental health)に掲載されました。 うれしいです~。

このレビューは、Intentional Peer Support (IPS)についてのレビューではありませんが、ピアサポートとはそもそもなんだろう?どんないいことがあると言われているのか?ピアサポートにまつわる困難なことがあるとすればそれはなんだろう?ということを知りたくて行った研究です。

ピアサポートと一口に言っても、自助グループ(セルフヘルプグループ)などの中で互いのサポートとなり合うこともピアサポートと呼ばれていますし、サービスを提供する機関に、サービスを利用する人と同じ経験を有する人が「ピア」として雇用され、サービスを提供することもピアサポートと呼ばれています。

そのような、ピアサポートの分類ごとに、どのようなことがこれまでの研究から言われているかをまとめたのがこの論文です。
誰でもここ↓で全文が読めるようになっています。pdfでダウンロードもできます。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3343315/


抄録は以下の通りです。
We conducted a comprehensive narrative review and used a systematic search strategy to identify studies related to peer support among adults with mental health difficulties. The purposes of this review were to describe the principles, effects and benefits of peer support documented in the published literature, to discuss challenging aspects of peer support and to investigate lessons from peer support. Fifty-one studies, including 8 review articles and 19 qualitative studies, met the inclusion criteria for this review. Most of the challenges for peer support were related to “role” and “relationship” issues; that is, how peer support providers relate to people who receive peer support and how peer support providers are treated in the system. The knowledge gained from peer support relationships, such as mutual responsibility and interdependence, might be a clue toward redefining the helper-helper relationship as well as the concepts of help and support.


これを共著者の園さんが関西弁で訳してくれました(園さんのfacebookのページ内)。
馴れ馴れしい関西弁でいうと、
---
ピアサポートに関する論文を読んでん。したら、めっちゃいろんな形があって、ええこと、むつかしいこと、いろいろあんねん。ええことは、提供する側、される側、近くで見てる人、それぞれにいろいろあって、QOL向上やら入院減少やら、ロールモデルが得られる(になれる)、気持ちを理解してもらえる、信頼できる、偏見を減らす、いろいろや。で、むつかしいことなんやけど、役割があいまいで、友達関係と契約関係の間で葛藤があって、報酬は十分ちゃうし、とかな。ほんで、どうしたらもっと良うなるか、課題を克服できるか、考えてはる人がぎょうさんいて、例えばやな、相互に責任を持つ関係とか、敬意を持ったコミュニケーションとか、安心できることとか、柔軟であることとか、言うてはるわけ。ほんで、これって、ピアサポートに限らず、医療者と利用者の関係全般とか、もっと広く人と人の関係全般にも当てはまる大事なことやん?援助者-被援助者関係とか、そもそも援助とか支援とか、そういうのを考え直す上で、ピアサポートから得られる関係性に関する学び、重要なカギになるかもしれへんと思わへん?思うやろ?せやろ?
・・・でしょうか。
また、この論文について、園さんがご自身の会社(株式会社シロシベ)のブログでもご紹介くださっているので、そちらも合わせてご覧くださいませ。


Yuki Miyamoto, Tamaki Sono
Lessons from Peer Support Among Individuals with Mental Health Difficulties: A Review of the Literature
Clin Pract Epidemiol Ment Health.  2012; 8: 22–29.  Published online 2012 April 16. 
doi: 10.2174/1745017901208010022

PMCID: 
PMC3343315

Tuesday, May 22, 2012

動画を一緒に見てツイッターで集う

先日(2012年5月8日)、シェリー・ミード(Shery Mead)さんの動画「IPSの三つの視座」を見ながら、思ったこと、感じたこと、印象に残った言葉、などなどをツイートする、という催し(?)がありました。

動画は18分弱の長さです。動画を見て声を聴きながら、その字幕を読み、さらにそれについて感じたことをツイートする、その上さらに他の人のツイートを読む、というのは、かなり忙しい作業でしたが、同じ時間に同じ動画を見ている人たちの感想や思ったことなどをツイッターを通じて見ることができるのは、おもしろい体験でした。

シェリーさんが日本語でしゃべっててくれたらもっと楽なのになぁ。。と思ったりもしますが、まぁ、それは致し方ないですね。
当日のツイートは、ハッシュタグ #ipsjp13をつけて行いました。

その時のツイートを@tamakisonoさんがまとめて(togetterして)くれてました。 http://togetter.com/li/303820 これはありがたい。

動画を見るだけでも、感じることはいろいろあるのですが、他の人の感想や気づいたことなどを読むことで気づくこともたくさんありました。
また、自分も、ちゃんとした感想を書かねば!となると身構えてしまうのですが、ツイッターでちょっとくらい誤字があってもいいや、くらいな気持ちで短くつぶやくのも悪くないな、と思いました。(広く発信されると考えちゃうと、ちょっと勇気はいるけれど。)

シェリーさんの講演等、この動画も他の動画も、いつでも誰でも http://intentionalpeersupport.jp/ で視聴可能なので、是非ご覧になってみてくださいませ。

Friday, April 27, 2012

質的データ分析法メモ (2)

マデリン M. レイニンガー(Madeleine M. Leininger) 編集, 近藤潤子、伊藤 和弘 (監訳)「看護における質的研究」(原版1985年、日本語版1997年)医学書院. の中(p.75~)で紹介されている分析法メモの続き。

内容分析あるいはテクスト分析 (p.81)
内容分析は、人々の間で伝達されるほとんどすべての物事を分析するのに昔から用いられてきたお馴染みの方法である。・・・中略・・・
構成的テクスト分析は、テクストデータの構造を異なる機能的要素のグループに分類するもので、出来事、人間、過程を類似性をもとにグループに分類できるので、内容分析で広く用いられている。・・・後略・・・

解釈学的データ分析 (p.82)
解釈学的分析とは解釈についての理論である。・・・中略・・・ 解釈学は現象学に由来するものであって、先験的理解を組織化する思考と方法に焦点を当てるものである。・・・後略・・・

民族科学的分析 (p.83)
民族科学的分析は、知識の諸領域の意味論的・構造的関係を判定するために用いられる公式的・外字的・系統的なデータ分析法である。・・・後略・・・

グラウンデッド・セオリー分析
・・・前略・・・ 比較分析という手段によってデータから理論を発見するのが目標である。この方法と人類学的な記述民族学の方法との間には類似点と相違点がある。・・・後略・・・

構成要素分析
構成要素分析は、特定のイーミックな構成要素または概念の意味論的・構造的関係を判定するためや、構成要素から得られる抽象的論述を公式化するために用いられる複雑で厳密な系統的方法である。この方法は単独でも用いられるが、ふつうは民族科学的方法と一緒に用いられる。・・・後略・・・

歴史的分析 (p.84)
この分析法は、研究者のさまざまな目的や目標に応じて過去の縦断的な歴史的データを系統的に探求するものである。時間・空間的な出来事、パターン、および過程を明確化するために、一次データと二次データが外示的・内示的に分析される。・・・後略・・・

生活歴プロフィール分析
この方法は、看護やその他の医療分野では比較的新しい価値のある研究法として、個人、家族、集団の生活歴(ライフヒストリー)を分析し、生活様式、健康、ケアのパターンを評価するのに用いられている。・・・後略・・・

個人の健康研究分析 (p.85)
個人の健康研究分析は、特定の個人が健康、パターン化された病気、その他行き方のスタイルを維持する方式を、長期(あるいは短期)間、異なる(あるいは同じ)環境的コンテクストのなかで研究する方法である。・・・中略・・・
筆者は“事例研究(ケーススタディ)”という用語に代えて“個人の研究”と言う用語を使用している。なぜなら、質的研究の場合には、個人を、対象、事例(ケース)、統計的数字としてではなく、一人の独自な人間存在として扱うからである。間違いなく専門職看護研究者は“事例研究”という用語に馴染んでいるであろうが、今やこの非個人的用語の使用を考え直すべきであり、個人とその健康、病気、ケアのパターンを人間的な方法で分析することを考えるべきである。・・・後略・・・

形態分析
・・・前略・・・ 形態分析は構成要素分析、パターン分析、主題分析と似ているが、この方法のほうが、分析により大きなモル(総体的)単位(molar units)を用い、複雑な文化的主題とパターンを形態もしくはモレキュラー(分子的)デザイン(molecular design)にまとめて、文化、システム、集合的行動などの把握を可能にする。・・・後略・・・

象徴分析 (p.86)
象徴(記号)分析は、さまざまな合図、メッセージ、図像、物象、その他の人間表現の形式を分析する方法である。・・・後略・・・

描画、ゲーム、絵画テスト、遊び、物語、写真データ分析
これらの表現方法は質的データの分析では重要である。これらは、個人や集団の感情、態度、パターン化された表現を記録し、理解するのに用いられる。・・・中略・・・
描画、写真、その他の表現形式は、人々の見方を表しており、したがって質的なタイプの研究データとして分析する必要がある。・・・後略・・・

コンピュータ・データ分析 (p.87)
・・・前略・・・ 量的データの分析にコンピュータの果たす役割は非常にはっきりしているが、それに比べ質的データの分析においてもつ価値は現在のところそれほどはっきりしていない。意味、態度、特性、象徴、監修、その他質的データのもつ多くの側面が失われないようにすることが、コンピュータ学者や質的分析者にとって今後対処しなければならない大きな課題である。論述を数、特定の変数、その他の還元主義的要素に還元することは、質的データの意味と目的の破壊につながりかねない。・・・後略・・・

その他の分析法
・・・前略・・・ そのほかにも次のようなタイプの分析法をぜひ考慮する必要がある。
役割・家族・制度分析
認知地図と世界観
象徴的相互作用分析
比較文化分析
倫理・道徳分析
参加分析
属性分析
生態学的ケア分析
系図(系譜)分析(血族の系図)
物質的・非物質的データ分析
意味論的・記号論的分析
質的分析と量的分析の組み合わせ
健康カレンダーおよび健康日誌分析


ほんとうにたくさんあります。。。今回、これらの解説を読んでいて、意味の分からない言葉もたくさんありました。しかしながら、???と思った部分なども、「個人を、対象、事例(ケース)、統計的数字としてではなく、一人の独自な人間存在として扱う」ということで異なる言い方を提唱していたり(個人の健康研究分析)、その考え方に納得できるところが随所にありました。
この本を持っていたら、「懐かしい本!」と言われまして、原版は1985年、日本語版は1997年と、確かに懐かしいと感じる部分もありましたが、久しぶりに手に取って、あらためて学ぶところもたくさんある本でした。


出典:
M. M. レイニンガー. (黒田裕子訳)記述民族学と民族看護学 質的データ分析のモデルと方式. レイニンガー編, (近藤潤子, 伊藤和弘 監訳) 看護における質的研究. 医学書院, 1997.
原版:Leininger (Ed.), Qualitative research methods in nursing. Grune & Stratton. (1985)

Tuesday, April 17, 2012

質的データ分析法メモ

質的データ分析の方式を勉強中。

 マデリン M. レイニンガー(Madeleine M. Leininger) 編集, 近藤潤子、伊藤 和弘 看護における質的研究」(原版1985年、日本語版1997年)医学書院. の中(p.75~)で紹介されているものの順にほんのちょっとずつメモすると、

記述民族学的データ分析 (p.75)
この分析法の焦点は、主として観察参加を通じて人々から直接得た記述民族学的(イーミック)な文化的データを用いることにある。・・・中略・・・ 記述民族学的データ分析は、文化人類学者や社会人類学者による記述民族学的研究でもっとも成果をあげている。・・・後略・・・

民族看護学的データ分析 (p.76)
民族看護学的分析法は、ケア、健康、病気の予防、病気、その他の看護ケア現象にかかわる特定の看護学的・記述民族学的データの検討に焦点を当てる。・・・後略・・・

現象学的データ分析 (p.77)
現象学的分析法とは、基本的には、データの具体的な構成要素を分析して生活体験の意味、主観的感情、属性、志向性などを探る方法をいう。・・・中略・・・ 現象学的方法は、主観的感情、体験の意味、志向性に関するデータを得るのに有用である。・・・後略・・・

哲学的データ分析
・・・前略・・・ 哲学的分析には、論理的・実存的・認識論的・存在論的な側面が含まれ、また哲学的データ分析にかかわるその他の諸側面が含まれる。哲学的分析では、論理的推論、知識獲得の方式、人間の思考と行為の理由が探求される。・・・後略・・・

構造的・機能的データ分析 (p.78)
・・・前略・・・ 構造的・機能的な方法の目標は、社会現象を分析して社会制度の組織的属性の構造的形態を探ることと、その研究結果をそうした構造が社会においてもつ目的、用途、機能に関連づけることである。・・・後略・・・

主題分析とパターン分析 (p.79)
・・・前略・・・ この方法は、生活または講堂の認知と特定が可能な主題およびパターンの分析に焦点を当てるものである。単独に取り出せば無意味とも見える考えや体験の構成要素ないしは断片を明確化し結び合わせることによって、生のデータが分析される。・・・後略・・・

価値データ分析 (p.80)
主題分析やパターン分析にきわめて近い方法に価値分析がある。しかしながら、価値分析の焦点は、好み、選択、望ましいと見なされる物事または考え、および人間の思考と行為を導く内示的ないし外字的な力にある。・・・後略・・・

内容分析あるいはテクスト分析 (p.81)
内容分析は、人々の間で伝達されるほとんどすべての物事を分析するのに昔から用いられてきたお馴染みの方法である。・・・後略・・・


いっぱいあります。。。以下にまだまだ続きます。。。今日はもうここまでで。。


解釈学的データ分析

民族科学的分析

グラウンデッド・セオリー分析

構成要素分析

歴史的分析

生活歴プロフィール分析

個人の健康研究分析

形態分析

象徴分析

描画、ゲーム、絵画テスト、遊び、物語、写真データ分析

コンピュータ・データ分析


出典:
M. M. レイニンガー. (黒田裕子訳)記述民族学と民族看護学 質的データ分析のモデルと方式. レイニンガー編, (近藤潤子, 伊藤和弘 監訳) 看護における質的研究. 医学書院, 1997.
原版:Leininger (Ed.), Qualitative research methods in nursing. Grune & Stratton. (1985)

IPSの取り組みの進捗20120417

平成24年度がはじまりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。 

しばらく進捗メモをアップしていなかったな、と思うので、久々に。

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 IPS進捗メモ 2012年4月17日 
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■研究費助成
○公益財団法人 三菱財団の平成22年度社会福祉事業・研究助成
(課題名:日本版IPS(Intentional Peer Support)の開発と評価
-サービス利用者と援助者の新たな関係-)の報告書を先日提出しました。
助成をいただけたこと、本当に感謝しております。どうもありがとうございました。

○文部科学省の研究費補助金
(課題名:サービス利用者-援助者間関係の変革と協働のための技法研修プログラムの開発)
は現在も継続して助成していただいております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 

■研修会
昨年度(平成23年度)は、富山、札幌、アメリカ、東京、熊本でIPS関連の研修あり。
平成24年度の研修会計画についてもみんなで話し合い中。 

■研究について
質的データ分析の方式をまだまだ勉強中。
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Wednesday, February 29, 2012

IPS研修会(熊本) 2012

2012年2月22日~24日、熊本でIPS (Intentional Peer Support)研修会が開催され、東京での研修会に引き続き参加して参りました。
参加者の皆様が写真撮影、ブログへの掲載をご快諾くださいましたので、写真を交えつつご報告させていただきます。


会場の雰囲気は東京の研修会とはまたひと味違いますが、こちらもとても和やかで暖かい雰囲気でした。
3日間の研修のアジェンダは、東京での3日間の研修と同じものですが、グループから出てくるものや練習の題材は異なるため、同じ研修という感じは全くしませんでした。



研修が終わる時、お互いを尊重し合う場から離れるのがとても寂しくなりました。
参加者の皆様、この研修の準備に関わられたらっぷらんた~熊本の皆様、あらきさん、えりさん、いとうちゃん、皆々様、とても楽しい研修会でした、ありがとうございました。

Friday, February 24, 2012

IPS研修の感想

IPSの研修会に参加された澤田さんがIPS研修の感想をお寄せくださいました!このブログでお名前も含め紹介しても良いとのこと、澤田さん、どうもありがとうございます!
IPSを学んでどうだったか、ということを共有していただけること、ありがたいです。以下に紹介させていただきます。
「IPS研修の感想」
わたしが、このIPS研修に参加した理由は、就労IPSの研修と間違えたからでした。
IPSのことを学びたいとか、そういう参加動機ではなく、ただの偶然でした。
でも、3日間の研修をはじめから終りまで参加できたのは、研修会の雰囲気がとても居心地がよく、楽しくて、安心できた場所だったからなのでした。

はじめてIPSのことを知り、IPSって一体何なのか?、どんな風にしたらいいのか?、知れば知るほどよくわかりません(笑)
でも、おぼろげながら感じたのは、相手の世界に積極的に興味を持つこと、相手の経験を尊敬すること、相手と自分に誠実であること、です。
そして、そういう風な対話の中にいると、とてもいごごちがいいし、なんだか自分の力で元気になれる感じがしました。

わたしは、精神科で看護師をしています。
今まで私が行ってきた看護は、患者さんの抱える課題をどうやって解決するか、それを考えることをしてきました。

IPS研修が終わった次の日、職場で患者さんと話しをするときに、研修で感じたことを心がけてみました。
いつもの私だったら、問題を解決しようとしてしまうところを、問題解決は端において、相手の世界を知ることに専念してみました。
そうしたら、思いもしなかった言葉が返ってきて、その方の想いを初めて知りました。
なんだか、和やかな時間でした。

IPSに出会って思うのは、看護は、相手の世界を見て、一緒に悩むことなんじゃないかということです。そしたら、そのうちに相手は自分で元気になれる気がします。

これからは、患者さんとの関係だけでなく、スタッフとの関係にもIPSを使えたらなと、思っています。
そして、IPSで、相手にも優しく、自分にも優しい時間を過ごせればと思います。

澤田絵美

Wednesday, February 22, 2012

IPS東京研修会にまつわるTweets

2012年2月の東京でのIPS研修会にまつわるツイートの一部をまとめてみました。
ツイッターでの対話も奥が深くて、参加してない方とのやりとりなども素敵だったのですが、今回はごく一部だけ。

Storifyを使って一つ前の記事にまとめたのですが、わー、順番間違えた!とか、これつけ足したい!とか後から出てきたのをどうやって修正できるかわからなくて、このブログ内にTwitterからEmbedしたものを貼り付ける形にしてみました。この作業をやってみてわかったことは、Storify、簡単で、すばらしい。ということです。一つ一つ貼り付けるのは、Storifyに入れ込むのの十倍くらい時間がかかりました。。しかも、下書きの時には、ツイッターのアイコン(?)が表示されてたのに、ブログをアップしたら、文字だけになってた。。。涙。。。でもでも、皆さんのツイートのやりとり、とてもおもしろくて、じっくり読めて良かったです!


























IPS東京研修会にまつわるTweets (Storify)

IPSの東京での研修会にまつわるツイートがとてもおもしろく、どんどん開かれていっていたので、その一部をご紹介したいと思い、Storifyを使ってまとめてみました。

Tuesday, February 21, 2012

IPS研修会(東京) 201202

2012年2月17日~19日、東京でIPS(Intentional Peer Support)研修会が開催され参加してまいりました。

参加者の皆さんの許可を得て、写真の紹介をしつつ、研修会の報告と感想を書かせていただきます。私(宮本有紀)の個人的な感想です。

ツイッター上で、参加者の方がいろいろ感想等をつぶやいていらして、それらを引用したい気持ちもとてもあるのですが、お一人お一人から許可を得るのはやや時間がかかりそうで、かといって許可なく引用をしても良いものなのかわからなくて(たぶん、ツイッターって公開だからいいんだろうけれど)、とりあえず、この記事に関しては、私の感想だけにいたします。研修内容の網羅は全くできておらず、まとまらないままですが。。。

研修初日(2月17日金曜日)
ストーリー。第一声。
生きている人、一人一人にストーリーがあること、自分は選択することができるということに気づくことができないような環境の中にいることについて考えるきっかけをいただきました。
また、ロールプレイの中で、第一声で、受け止められた!と心がほどけるような、ぐっと近づくような言葉や言い方があること、話の展開とか、そんなことではないんだな、と感じる瞬間がありました。

二日目(2月18日土曜日)
自分の思い込みを脇に置いておくこと。
一呼吸置くこと。
相手にとっての意味への興味。
誠実さ。

三日目最終日(2月19日日曜日)
マインドフルネス。
相互性における自分の受け持ち。
自分が感じていることに気がついていること。
相手の人が聞けるような言い方で言うこと。
相手にとって手痛いことを言うときには、相手に準備をしてもらえるような一言も大事。

  
話し合いなどの小グループ演習を交えながら3日間学びました。

講師の久野恵理さん、一緒に学んだ皆様、研修を支えてくれたかとうちゃん、こばちゃん、関係者の皆様、ありがとうございました。



感想など、このブログで紹介しても良いという方は、是非教えてくださいませ!

Tuesday, January 10, 2012

ピアサポート関連論文紹介 Chinman 2001

Chinman MJ, Weingarten R, Stayner D, Davidson L. Chronicity reconsidered: Improving person-environment fit through a consumer-run service. Community Mental Health Journal, 37 (3), 2001.
(Matthew J. Chinman, Richard Weingarten, David Stayner, Larry Davidson.)

「Chronic(慢性の)」という概念を再考しよう、というこの論文は、
過去には、“Chronic(慢性の)”という言葉は重い精神疾患を有し、州立の精神科病院で長期にわたるケアを受けているような人々を指すのに使われていた。そしてこの言葉には、こういった人々は良くなることはなく、長期に保護的なケアを必要とするという考え方が含まれていた。しかしながら、世界の様々な場所で行われた研究により、このような疾患を有する人達の多くが時間とともに良くなるということが証明されてきている。そしてもっと最近の研究により、このような人々は入院よりも地域での暮らしを選ぶこと、その殆どの人は適度に適応して暮らしていくことができること、そして症状が残っていたとしても、豊かで充実した人生を送っていくことができることが示唆されている。このようなエビデンスがあることもあり、そして精神保健の当事者達にとってこの言葉は屈辱的であると捉えられたこともあり、“chronicity(慢性化)”というような言い方はあまり好かれなくなってきている。(Chinman, 2001. p.216 line 1-20)
というような緒言ではじまっています。

この論文では、“chronicity”を、人と環境がうまく合っていないことによるものだ、つまり、精神科疾患を有する人の多面的で複雑なニードに対して、地域の精神保健システムはそれに対して適切な準備ができていないことによるものであることを考えてはどうかと言っています。

さらにこの論文では、“Welcome Basket Program”という、精神保健の利用者により作られ、スタッフも管理者も皆利用者というピアサポートベースのプログラムについての紹介がなされています。

Welcome Basketという、精神保健の利用者によって運営されているこのプログラムは、まずは入院中の人のところに行って、このプログラムを紹介し、参加したいかを聞き、退院後、その人の家に訪問して食べ物や植物、地域のお店の割引券などを入れたバスケットを届けるのだそうです。さらに、地域の互助グループの紹介などもするとのことです。

さらに詳しいプログラムの説明と、このプログラムの効果に関する予備的な研究結果が示されていますが、この論文では、Welcome Basketと対照群はどちらもその後の入院日数に減少が見られたものの、Welcome Basketを利用した人とそうでない人との有意な違いはなかった、という結果でした。
今後は実際にその利用者達がどのような経験をしているのか(実際にどのような介入で、どのように評価するのが良いのか)を確実にするためにも当事者の人たちにこの研究に協力者として加わってもらう必要があるだろう、参加型アクションリサーチは有用であろう、と言っています。


ここ↑で紹介されているWelcome Basket Programとは、たぶん、Connecticut Mental Health Centerのウェブサイトで紹介されているSocial Integrationのサービスの一つだと思われます。



ピアサポートに関する論文を読んだりしていて、せっかくならこのブログにもメモを残しておこうと考え、論文紹介を時折アップすることにしました。掲載する順に意味はありません。また、特にお勧めのものだけを載せる、というわけでもありません。