この研修会は、2012年8月に行われた津市でのIPS研修会の第二弾というような位置づけで「IPS継続研修 ~深める~」と題した研修でした。
8月に開催された津市でのIPS研修会に参加されていた方も多く、また、そのほかにも北海道や四国からご参加の方もいらっしゃいました。ピアサポートに取り組まれていらっしゃる方、支援者と呼ばれる立場でご参加の方など多くの方がご参加になっていらっしゃいました。
研修会の感想などを書かせていただきますが、これらはこの場にいた私宮本有紀の個人的な感想です。
研修会にご参加されていた方から写真撮影とブログ掲載のご許可をいただきましたので写真もあわせてご紹介いたします。
研修会場となった部屋はとても大きな部屋とみんながぎりぎり輪になって座れるという部屋の2部屋で内容に応じて両方の部屋を使いながらの研修でした。
皆で話す |
ドラムセッション(2日目) |
【初日(2/2土)】
- IPSを学ぶというのはどんな感じ? 銀河大星雲のようなものなのではないかという話がありました。「どこからでも入ることができて、長い間そこにいたとしても、まっすぐどんどん進んでいくというものでもなくて、ぐるぐるしていたり。」と。それを聞いて、確かに銀河であれば、核心に近づいたと思ったら離れたり、上下も左右もなかったり、もそうだなぁ、と思いました。
- 学びが起きるために、学びが生まれやすいところにするために、どうあると良いだろう?
- 学びに一歩踏み出すには? 自分の場合は、こうであるべき、とか、こうだったはず、とか思い始めると新しい考えに気付けなく(学べなく)なってしまうので、まずは自分の思い込みに気付きくことからかなぁと考えました。日常の悩み事から少し離れると良いかも、とか、自分の変なプライドや、正解を言いたいと思ってしまう気持ちが妨げになる、などさまざまな意見が出ました。
- 環境から受けている影響 自分のものの見方に影響を与えているもの。育った環境、家族、学校、部活、職場の中で関わった人たち、住んでいる地域、読んだ本、見た映画、使っている言語、などなど。沢山思い浮かびます。この他にも影響を与えられているという認識もないまま大きく影響されているものもきっとたくさんあることだろうと思います。
- お互いのストーリーを聴く 同じ物を見ても、世界観や背景により見方はだいぶ違って、さらにその見方のうちのどの部分を他者に伝えるかについても、世界観により(こんなことを言ったら恥ずかしいとか)異なってくるわけです。同じ体験をしたとしても、その受け止め方や意味付け、語りが違うのは当然なのだなぁと感じました。そのうえで、互いのストーリーを聴く。誰かの話を聞いていると、どうしても、すぐに相手のことを元気づけようと思ってしまったり、解決してあげたくなったり、事実確認をしたくなったり。相手の感情や自分の感情をただ感じて受け止められるといいなぁと思います。
小グループでのロールプレイ |
自分のものの見方に影響を与えているのは自分のまわりにあるもの、環境。そして、自分もその環境を形作っている一員でもあるわけで、自分が変わると環境も変わっていく部分もあると思います。研修会で印象に残った言葉:「環境を変えるというよりは、隙間を作っていく。」この言葉を聞いて、隙間、スペース、があることで、動く余地ができたり、考え方に「ほわっ」と違う風が入ったりするようなイメージが湧きました。
ドラムセッション 互いの音を聞く |
ドラムセッション 思い思いに音を出す |
【2日目(2/3日)】
- 自分の反応の癖に気付く。自分の反応に意識を向ける。
- 環境との相互作用、パターンへの巻き込まれ
また、自分のパターンとして、つい動揺してしまったり、心が動いてしまう言葉というのもある。そういう言葉を聞くと、余裕がなくなって自動パターンに入りやすくなってしまうときも。言葉だけじゃなくて自分の苦手な状況、苦手だと思い込んでいる相手など。
ドラムセッションで、またドラムセッションのあとの会話で、響き合うということについて話し合いました。対話をしていて、相手の調べに互いが耳をすませるような、そしてそこから空気が膨らんでいくような瞬間が、響き合いだったのかな、と感じました。
小グループでのロールプレイ |
今回は2日間の研修ということで、あっという間に終わってしまった感じがあり、なんだか寂しいような気もしましたが、夏(2012年8月)に引き続きお会いできた方、はじめてお会いしたかなど多くの方とご一緒に時間を過ごすことができて楽しかったです。
朝の伊勢湾 |
参加されたみなさま、あっこさん、えっちゃん、まっつー、つっこさん、久保さん、えりさん、どうもありがとうございました!
またお会いできることを心より楽しみにしております。
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