戈木クレイグヒル 滋子(著)「グラウンデッド・セオリー・アプローチ 理論を生み出すまで」を読みました。
この大きさとこの薄さが手に取りやすく、内容もとてもわかりやすい本だと思いました。
まぁ、わかった気分になるのと、実際に分析するのは大きく違うわけですが。。。
この本を読んで、グラウンデッド・セオリー・アプローチについてもっと知りたくなりました。グラウンデッド・セオリー・アプローチを実践したことのない私でも、グラウンデッド・セオリー・アプローチにさまざまなバージョンが存在することは見聞きしておりましたが、それらが具体的にどのように違うのかはわからないままです。いろいろなバージョンの分析をそれぞれ知りたいという気持ちになりました。
内容については、この本を読んでいただくのが一番かと思いますが、ところどころに著者の研究や学習に対する姿勢や思いが書いてあり、そういったことに触れることができるところも読んでいてうれしく思いました。印象的だったところを一つ抜粋。
p.144 完璧なものができるまで発表を見合わせた方がよいという考え方もあるでしょうが、そんなことをしていたら、死ぬまでに論文を発表することさえ覚束なくなってしまいます。最終的によいものにたどり着くためには、後で赤面してしまう可能性があると思っても、一つずつ積み重ねていくことも重要なのではないでしょうか。
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