Tuesday, February 11, 2014

治りたくない?病気 (メッセージのご紹介)

IPSのワークブックをお読みになってのご感想や、IPS研修に参加されてのご感想など、そのほかにも支えあう関係についてなど、メッセージをお寄せいただいた中村敏(なかむらさとる)さんから、「治りたくない?病気」について、文章をお送りいただきました。
お名前も文章も、このブログに掲載して良いとのことでしたので掲載させていただきます!中村さん、本当にどうもありがとうございます。

中村さんの文章をお読みいただければと思いますが、
「病気がひどいときには早く楽になりたい、と思っていたのに、楽になってみたら「あれ?」と思った。あれだけあこがれてた楽な状態なのに、いざ回復してみるとこんなもんだったのか、何かつまらないな、あの頃(ひどかったとき)は充実してたなぁ、自分、頑張ってたなぁ、って思いました。」
と中村さんからお聞きしました。

充実感とか、生きてるという実感、ってなんなんでしょうね。
最近はマインドフルネスを実践するようになり、また、IPSの研修会や勉強会でも感情を感じる、味わう、ということをするとその感情は消えていく、ということを皆で体感したりもしております。ここでいう感情とは、できれば感じたくないようなつらい感情も、喜ばしいと感じられるような嬉しさ楽しさなども含まれます。
充実感は、ずっと感じていたいような気はしますが、これをずっと感じ続けるとか、充実感が永続するということは難しいのかなぁ、と思ったりもしました。

前置きが長くなってしまい申し訳ありません。
中村さんの文章を掲載させていただきます。中村さん、どうもありがとうございます!

「治りたくない?病気」 中村敏

以下、書いていただいたものをそのままテキストでも掲載させていただきます。
「治りたくない?病気」 中村敏
僕は今、ある程度病気が回復しました。
感想はというと、「もの足りない!」「つまらない!」そんな思いがあります。なぜならあれ程病気に苦しめられ、悩まされ、心から回復を望んでいた僕の心には充実感!今を生きている充実感というものが確かにあったからです。
でも回復するにつれ、色んな現実が見え始めていきました。これから自分が通っていかなければならない試練や、困難な道が見えてくると決まって病気の症状が出てきました。「そうなんです!病気を僕は無意識に呼んでいたのです。そして病気こそ唯一の逃げ道であり、無二の親友だったのです。」病気は困った時、ちゃんと現実社会から距離をとってくれます。
「病気が治りたいのか?」「病気でいたいのか?」自分でもよく分からない日々が続きました。
今は病気に来てもらうかわりに仲間との「つながり」を確認しながら「ものたりなさ」というものもおぎなっています。この文章を読んで少しでも共感してくれる人がいれば幸いです。

中村さん、ありがとうございました!
このメッセージをお送りいただいた日付でブログをアップさせていただきます。

Saturday, February 8, 2014

矢が花に変わる こころの交流 講演会・ワークショップ 2013年11月 (3)

11月29日(金)の夜と、11月30日(土)~12月4日(水)の「『矢が花にかわる』こころの交流 講演会・ワークショップ」の報告の続きです。

11月30日(土)からの5日間研修会は、土日だけの1日あるいは2日間の参加の方と、最後までいらっしゃる方、途中だけの参加の方など、いろいろな参加の仕方がありました。
また会場も、土日と平日では違う会場を使いました。

初日は29人でのスタートでした。
Intentional Peer Support (IPS) の研修会でお会いしている方、Wellness and Recovery Action Plan (WRAP)のつながりの方もたくさんいらっしゃいましたが、今回の催しで初めてお会いする方もたくさんいらっしゃいました。

ご参加の皆様にブログにアップすることの許可をいただいて写真を撮影しましたので、何枚かご紹介させていただきます。

土日の会場の様子↓。テーブルを大きな輪にしてお話ししました。

週末だけのご参加の方も多くいらっしゃいましたので、二日目(12月1日日曜日)に集合写真を撮りました。

3日目、4日目、5日目は最初の2日間と比較すると少ない人数となりましたが、それでも19人前後(毎日少しずつ参加者数が異なりました)のご参加で、さらに感情を味わうことや慈しむことについて深めていきました。

この写真は最終日(12/4水)に、どんなことを感じたかをそれぞれに考えたり書いたりしているところです。

会場の雰囲気がどんな感じだったかのご報告でした。

あー!参加者の方が撮った写真を共有してくださったのでした。こちらも載せさせていただきます!皆さんの笑顔のすてきな写真です。

矢が花に変わる こころの交流 講演会・ワークショップ 2013年11月 (2)

11月30日(土)~12月4日(水)の「『矢が花にかわる』こころの交流 講演会・ワークショップ」の報告第二弾を書きたいと思ったまま1ヶ月以上も経ってしまいました。
すごく印象的だったことでも、日常に戻ったり、いろいろなことをしていると、どんどん忘れてしまうんですね。このブログには、IPSの研修会に関連することなどを自分のために残しておこうと思っていたのに、自分で残念です。

なのですが、参加者の方にブログにアップすることの許可をいただいて撮影してあった写真があり、それらを眺めていたらまたあの時の空気を思い出して参りました。

というわけで、写真も含めて、ご紹介いたします。

「矢が花にかわる」こころの交流 講演会
日時:2013年11月29日(金)18:30-20:30
場所:東京大学医学部2号館本館小講堂 

スティーブン・ポクリントンさんにお話していただきました。

翌日からの5日間研修会に参加する方が全国から大勢いらしてくださいました。


個人ってなんだろう、とか、この地上に共にいることについて、といったことを考えると同時に、通じ合ってると思っている人と一緒にいたくなる気持ち、そこからはずれてしまうのではないかと思う恐れなど、自分の中で色々な感情が動きました。

2時間があっという間にたっていきました。