IPSを読んで、自分にあてはまるもの、思い当たることばかりだった。これを読んで、自分の癖や習慣があることに気づいたし、それを変えていける、変わっていこうかなーと思う。
(どこでIPSに出会ったのか?)自分はもともとは、WRAPの関係でこのIPSに出会って、これだと思ったんです。
自分はこれまで、一方的に人を助けたり、ということをしてきてしまったが、そうすると相手は自信をなくしていくばかりだった。
例えば先生(医師やカウンセラー、看護師)たちは、お互いに励まし合って助け合いなさいなんて言わない、自分たちはいつでも先生の言葉を待っていて、そして、自分のことをさらけ出さなければいけないと思ってしまうくせがあった。自分のことを先生にさらけ出すだけでなく、近所の人にまでさらけ出さなければいけないと思っていたところもあった。
当時のことを思い起こせば、自分ではできないと思って、地域の仕事も家族に引き受けてもらったりもしていた。
だけど、今、IPSと出会い、一方的に助けられるばかりじゃなくて、人間は、お互いに支えあう関係で、助けあいながら生きていけるんだとわかった。自分も近所の人に挨拶をしたりするようになったし、近所の人の愚痴や困っていることなども聞いたりするようになり、そうしたら、自分の悩みが特別なものではないということがわかった。病気に関わらず、人というのは、持ちつ持たれつ、お互いに助けあいながら生きていくものだ、ということを学んだ。
精神病患者というのは、自分の問題に没頭するように仕向けられていたり、受け身で治療を受けていたり、与えられるばかりと感じることがあるが、それは、自分の持っている力、持っている可能性を絶ってしまうことにつながっていると思う。病院に行くと、私たちは力がない、と思ってしまいがちだけれど、そう思ってしまったら、本当は力があるのに、もったいない。私達にも人と関わりあったり、人を助けたりできる、自信を持とう、と思う。
自分は当事者研究にも取り組んでいて、そこにIPSを導入しはじめている。先日も、ある集まりで「あなたは与えられているばかりの人ではありませんか?」から話をはじめてみた。これはね、IPSのワークブックに書いてあったことなんだけどね。でも、その話をしたら、うんうん、って頷いてくれる人たちが大勢いたんですよ。
とのことでした。
このようなお話をお聞きできて私はとてもうれしく、IPSブログにもお聞きしたことを書いてよろしいかお聞きしたところ、ご快諾いただきました。ナカムラさん、どうもありがとうございます!!!
電話でお話しながらメモを取らせていただいたため、お話いただいたことの半分もここに記載できていないのが残念ですが、私が教えていただいたことが他の方に少しでも伝わったらうれしいです。
IPSのワークブックについて:
IPSのワークブックの原版は “Intentional Peer Support: An Alternative Approach”
というもので、Shery Mead さんのShery Mead Consulting のウェブサイトから入手可能(価格:35ドル)です。このワークブックを久野恵理さんが翻訳された日本語版を、小冊子7冊にしてあります(1冊500円、7冊セットだと3,000円)。
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