マデリン M. レイニンガー(Madeleine M. Leininger) 編集, 近藤潤子、伊藤 和弘 (監訳)「看護における質的研究」(原版1985年、日本語版1997年)医学書院. の中(p.75~)で紹介されている分析法メモの続き。
内容分析あるいはテクスト分析 (p.81)
内容分析は、人々の間で伝達されるほとんどすべての物事を分析するのに昔から用いられてきたお馴染みの方法である。・・・中略・・・
構成的テクスト分析は、テクストデータの構造を異なる機能的要素のグループに分類するもので、出来事、人間、過程を類似性をもとにグループに分類できるので、内容分析で広く用いられている。・・・後略・・・
解釈学的データ分析 (p.82)
解釈学的分析とは解釈についての理論である。・・・中略・・・ 解釈学は現象学に由来するものであって、先験的理解を組織化する思考と方法に焦点を当てるものである。・・・後略・・・
民族科学的分析 (p.83)
民族科学的分析は、知識の諸領域の意味論的・構造的関係を判定するために用いられる公式的・外字的・系統的なデータ分析法である。・・・後略・・・
グラウンデッド・セオリー分析
・・・前略・・・ 比較分析という手段によってデータから理論を発見するのが目標である。この方法と人類学的な記述民族学の方法との間には類似点と相違点がある。・・・後略・・・
構成要素分析
構成要素分析は、特定のイーミックな構成要素または概念の意味論的・構造的関係を判定するためや、構成要素から得られる抽象的論述を公式化するために用いられる複雑で厳密な系統的方法である。この方法は単独でも用いられるが、ふつうは民族科学的方法と一緒に用いられる。・・・後略・・・
歴史的分析 (p.84)
この分析法は、研究者のさまざまな目的や目標に応じて過去の縦断的な歴史的データを系統的に探求するものである。時間・空間的な出来事、パターン、および過程を明確化するために、一次データと二次データが外示的・内示的に分析される。・・・後略・・・
生活歴プロフィール分析
この方法は、看護やその他の医療分野では比較的新しい価値のある研究法として、個人、家族、集団の生活歴(ライフヒストリー)を分析し、生活様式、健康、ケアのパターンを評価するのに用いられている。・・・後略・・・
個人の健康研究分析 (p.85)
個人の健康研究分析は、特定の個人が健康、パターン化された病気、その他行き方のスタイルを維持する方式を、長期(あるいは短期)間、異なる(あるいは同じ)環境的コンテクストのなかで研究する方法である。・・・中略・・・
筆者は“事例研究(ケーススタディ)”という用語に代えて“個人の研究”と言う用語を使用している。なぜなら、質的研究の場合には、個人を、対象、事例(ケース)、統計的数字としてではなく、一人の独自な人間存在として扱うからである。間違いなく専門職看護研究者は“事例研究”という用語に馴染んでいるであろうが、今やこの非個人的用語の使用を考え直すべきであり、個人とその健康、病気、ケアのパターンを人間的な方法で分析することを考えるべきである。・・・後略・・・
形態分析
・・・前略・・・ 形態分析は構成要素分析、パターン分析、主題分析と似ているが、この方法のほうが、分析により大きなモル(総体的)単位(molar units)を用い、複雑な文化的主題とパターンを形態もしくはモレキュラー(分子的)デザイン(molecular design)にまとめて、文化、システム、集合的行動などの把握を可能にする。・・・後略・・・
象徴分析 (p.86)
象徴(記号)分析は、さまざまな合図、メッセージ、図像、物象、その他の人間表現の形式を分析する方法である。・・・後略・・・
描画、ゲーム、絵画テスト、遊び、物語、写真データ分析
これらの表現方法は質的データの分析では重要である。これらは、個人や集団の感情、態度、パターン化された表現を記録し、理解するのに用いられる。・・・中略・・・
描画、写真、その他の表現形式は、人々の見方を表しており、したがって質的なタイプの研究データとして分析する必要がある。・・・後略・・・
コンピュータ・データ分析 (p.87)
・・・前略・・・ 量的データの分析にコンピュータの果たす役割は非常にはっきりしているが、それに比べ質的データの分析においてもつ価値は現在のところそれほどはっきりしていない。意味、態度、特性、象徴、監修、その他質的データのもつ多くの側面が失われないようにすることが、コンピュータ学者や質的分析者にとって今後対処しなければならない大きな課題である。論述を数、特定の変数、その他の還元主義的要素に還元することは、質的データの意味と目的の破壊につながりかねない。・・・後略・・・
その他の分析法
・・・前略・・・ そのほかにも次のようなタイプの分析法をぜひ考慮する必要がある。
役割・家族・制度分析
認知地図と世界観
象徴的相互作用分析
比較文化分析
倫理・道徳分析
参加分析
属性分析
生態学的ケア分析
系図(系譜)分析(血族の系図)
物質的・非物質的データ分析
意味論的・記号論的分析
質的分析と量的分析の組み合わせ
健康カレンダーおよび健康日誌分析
ほんとうにたくさんあります。。。今回、これらの解説を読んでいて、意味の分からない言葉もたくさんありました。しかしながら、???と思った部分なども、「個人を、対象、事例(ケース)、統計的数字としてではなく、一人の独自な人間存在として扱う」ということで異なる言い方を提唱していたり(個人の健康研究分析)、その考え方に納得できるところが随所にありました。
この本を持っていたら、「懐かしい本!」と言われまして、原版は1985年、日本語版は1997年と、確かに懐かしいと感じる部分もありましたが、久しぶりに手に取って、あらためて学ぶところもたくさんある本でした。
出典:
M. M. レイニンガー. (黒田裕子訳)記述民族学と民族看護学 質的データ分析のモデルと方式. レイニンガー編, (近藤潤子, 伊藤和弘 監訳) 看護における質的研究. 医学書院, 1997.
原版:Leininger (Ed.), Qualitative research methods in nursing. Grune & Stratton. (1985)
Friday, April 27, 2012
Tuesday, April 17, 2012
質的データ分析法メモ
質的データ分析の方式を勉強中。
マデリン M. レイニンガー(Madeleine M. Leininger) 編集, 近藤潤子、伊藤 和弘 (監訳)「看護における質的研究」(原版1985年、日本語版1997年)医学書院. の中(p.75~)で紹介されているものの順にほんのちょっとずつメモすると、
記述民族学的データ分析 (p.75)
この分析法の焦点は、主として観察参加を通じて人々から直接得た記述民族学的(イーミック)な文化的データを用いることにある。・・・中略・・・ 記述民族学的データ分析は、文化人類学者や社会人類学者による記述民族学的研究でもっとも成果をあげている。・・・後略・・・
民族看護学的データ分析 (p.76)
民族看護学的分析法は、ケア、健康、病気の予防、病気、その他の看護ケア現象にかかわる特定の看護学的・記述民族学的データの検討に焦点を当てる。・・・後略・・・
現象学的データ分析 (p.77)
現象学的分析法とは、基本的には、データの具体的な構成要素を分析して生活体験の意味、主観的感情、属性、志向性などを探る方法をいう。・・・中略・・・ 現象学的方法は、主観的感情、体験の意味、志向性に関するデータを得るのに有用である。・・・後略・・・
哲学的データ分析
・・・前略・・・ 哲学的分析には、論理的・実存的・認識論的・存在論的な側面が含まれ、また哲学的データ分析にかかわるその他の諸側面が含まれる。哲学的分析では、論理的推論、知識獲得の方式、人間の思考と行為の理由が探求される。・・・後略・・・
構造的・機能的データ分析 (p.78)
・・・前略・・・ 構造的・機能的な方法の目標は、社会現象を分析して社会制度の組織的属性の構造的形態を探ることと、その研究結果をそうした構造が社会においてもつ目的、用途、機能に関連づけることである。・・・後略・・・
主題分析とパターン分析 (p.79)
・・・前略・・・ この方法は、生活または講堂の認知と特定が可能な主題およびパターンの分析に焦点を当てるものである。単独に取り出せば無意味とも見える考えや体験の構成要素ないしは断片を明確化し結び合わせることによって、生のデータが分析される。・・・後略・・・
価値データ分析 (p.80)
主題分析やパターン分析にきわめて近い方法に価値分析がある。しかしながら、価値分析の焦点は、好み、選択、望ましいと見なされる物事または考え、および人間の思考と行為を導く内示的ないし外字的な力にある。・・・後略・・・
内容分析あるいはテクスト分析 (p.81)
内容分析は、人々の間で伝達されるほとんどすべての物事を分析するのに昔から用いられてきたお馴染みの方法である。・・・後略・・・
いっぱいあります。。。以下にまだまだ続きます。。。今日はもうここまでで。。
解釈学的データ分析
民族科学的分析
グラウンデッド・セオリー分析
構成要素分析
歴史的分析
生活歴プロフィール分析
個人の健康研究分析
形態分析
象徴分析
描画、ゲーム、絵画テスト、遊び、物語、写真データ分析
コンピュータ・データ分析
出典:
M. M. レイニンガー. (黒田裕子訳)記述民族学と民族看護学 質的データ分析のモデルと方式. レイニンガー編, (近藤潤子, 伊藤和弘 監訳) 看護における質的研究. 医学書院, 1997.
原版:Leininger (Ed.), Qualitative research methods in nursing. Grune & Stratton. (1985)
マデリン M. レイニンガー(Madeleine M. Leininger) 編集, 近藤潤子、伊藤 和弘 (監訳)「看護における質的研究」(原版1985年、日本語版1997年)医学書院. の中(p.75~)で紹介されているものの順にほんのちょっとずつメモすると、
記述民族学的データ分析 (p.75)
この分析法の焦点は、主として観察参加を通じて人々から直接得た記述民族学的(イーミック)な文化的データを用いることにある。・・・中略・・・ 記述民族学的データ分析は、文化人類学者や社会人類学者による記述民族学的研究でもっとも成果をあげている。・・・後略・・・
民族看護学的データ分析 (p.76)
民族看護学的分析法は、ケア、健康、病気の予防、病気、その他の看護ケア現象にかかわる特定の看護学的・記述民族学的データの検討に焦点を当てる。・・・後略・・・
現象学的データ分析 (p.77)
現象学的分析法とは、基本的には、データの具体的な構成要素を分析して生活体験の意味、主観的感情、属性、志向性などを探る方法をいう。・・・中略・・・ 現象学的方法は、主観的感情、体験の意味、志向性に関するデータを得るのに有用である。・・・後略・・・
哲学的データ分析
・・・前略・・・ 哲学的分析には、論理的・実存的・認識論的・存在論的な側面が含まれ、また哲学的データ分析にかかわるその他の諸側面が含まれる。哲学的分析では、論理的推論、知識獲得の方式、人間の思考と行為の理由が探求される。・・・後略・・・
構造的・機能的データ分析 (p.78)
・・・前略・・・ 構造的・機能的な方法の目標は、社会現象を分析して社会制度の組織的属性の構造的形態を探ることと、その研究結果をそうした構造が社会においてもつ目的、用途、機能に関連づけることである。・・・後略・・・
主題分析とパターン分析 (p.79)
・・・前略・・・ この方法は、生活または講堂の認知と特定が可能な主題およびパターンの分析に焦点を当てるものである。単独に取り出せば無意味とも見える考えや体験の構成要素ないしは断片を明確化し結び合わせることによって、生のデータが分析される。・・・後略・・・
価値データ分析 (p.80)
主題分析やパターン分析にきわめて近い方法に価値分析がある。しかしながら、価値分析の焦点は、好み、選択、望ましいと見なされる物事または考え、および人間の思考と行為を導く内示的ないし外字的な力にある。・・・後略・・・
内容分析あるいはテクスト分析 (p.81)
内容分析は、人々の間で伝達されるほとんどすべての物事を分析するのに昔から用いられてきたお馴染みの方法である。・・・後略・・・
いっぱいあります。。。以下にまだまだ続きます。。。今日はもうここまでで。。
解釈学的データ分析
民族科学的分析
グラウンデッド・セオリー分析
構成要素分析
歴史的分析
生活歴プロフィール分析
個人の健康研究分析
形態分析
象徴分析
描画、ゲーム、絵画テスト、遊び、物語、写真データ分析
コンピュータ・データ分析
出典:
M. M. レイニンガー. (黒田裕子訳)記述民族学と民族看護学 質的データ分析のモデルと方式. レイニンガー編, (近藤潤子, 伊藤和弘 監訳) 看護における質的研究. 医学書院, 1997.
原版:Leininger (Ed.), Qualitative research methods in nursing. Grune & Stratton. (1985)
IPSの取り組みの進捗20120417
平成24年度がはじまりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
しばらく進捗メモをアップしていなかったな、と思うので、久々に。
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IPS進捗メモ 2012年4月17日
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■研究費助成
○公益財団法人 三菱財団の平成22年度社会福祉事業・研究助成
(課題名:日本版IPS(Intentional Peer Support)の開発と評価
-サービス利用者と援助者の新たな関係-)の報告書を先日提出しました。
助成をいただけたこと、本当に感謝しております。どうもありがとうございました。
○文部科学省の研究費補助金
(課題名:サービス利用者-援助者間関係の変革と協働のための技法研修プログラムの開発)
は現在も継続して助成していただいております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
■研修会
昨年度(平成23年度)は、富山、札幌、アメリカ、東京、熊本でIPS関連の研修あり。
平成24年度の研修会計画についてもみんなで話し合い中。
■研究について
質的データ分析の方式をまだまだ勉強中。
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しばらく進捗メモをアップしていなかったな、と思うので、久々に。
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IPS進捗メモ 2012年4月17日
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■研究費助成
○公益財団法人 三菱財団の平成22年度社会福祉事業・研究助成
(課題名:日本版IPS(Intentional Peer Support)の開発と評価
-サービス利用者と援助者の新たな関係-)の報告書を先日提出しました。
助成をいただけたこと、本当に感謝しております。どうもありがとうございました。
○文部科学省の研究費補助金
(課題名:サービス利用者-援助者間関係の変革と協働のための技法研修プログラムの開発)
は現在も継続して助成していただいております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
■研修会
昨年度(平成23年度)は、富山、札幌、アメリカ、東京、熊本でIPS関連の研修あり。
平成24年度の研修会計画についてもみんなで話し合い中。
■研究について
質的データ分析の方式をまだまだ勉強中。
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Wednesday, February 29, 2012
IPS研修会(熊本) 2012
2012年2月22日~24日、熊本でIPS (Intentional Peer Support)研修会が開催され、東京での研修会に引き続き参加して参りました。
参加者の皆様が写真撮影、ブログへの掲載をご快諾くださいましたので、写真を交えつつご報告させていただきます。
会場の雰囲気は東京の研修会とはまたひと味違いますが、こちらもとても和やかで暖かい雰囲気でした。
3日間の研修のアジェンダは、東京での3日間の研修と同じものですが、グループから出てくるものや練習の題材は異なるため、同じ研修という感じは全くしませんでした。
参加者の皆様が写真撮影、ブログへの掲載をご快諾くださいましたので、写真を交えつつご報告させていただきます。
3日間の研修のアジェンダは、東京での3日間の研修と同じものですが、グループから出てくるものや練習の題材は異なるため、同じ研修という感じは全くしませんでした。
Intentional Peer Support (IPS)研修会in 熊本、初日。学びに伴う居心地の悪さについて考える。居心地の悪さを伴いつつも、学び続けられるためには。そして、受け止めること。次、何言おう?等考えていると受け止められない。気持ちについて聞いてみるのも良さそう。
— 宮本有紀 (@IntentionalPeer) 2月 22, 2012
熊本Intentional Peer Support (IPS)研修会2日目。相手の世界観に触れるような会話になると、ますます相手に対する興味関心が湧くと感じました。そうすると会話が広がる。けれど、どんなタイミングでもそれができるとかそうしないといけないというわけでもなさそう。
— 宮本有紀 (@IntentionalPeer) 2月 23, 2012
熊本でのIntentional Peer Support (IPS) 研修会3日目。相手の聞けるような言い方で自分の感じていることを伝え、相手の考えも聞く練習。自分の感情を伝えることに一生懸命になりすぎると相手の考えを聞くことを忘れちゃいます。。自分のを差し出し、相手を招待する。
— 宮本有紀 (@IntentionalPeer) 2月 24, 2012
熊本でのIPS研修会、最終日でした。一人一人にそれぞれのストーリーがあって、そんな人たちが集まって共に学び、相手を尊重し、誠実に話し、互いの声を聞く。学んでいる場での皆の姿勢が、IPSで学んでいる内容と同じだなぁと思いました。誠実に尊重し合える、そのような場だらけになるといいな。
— 宮本有紀 (@IntentionalPeer) 2月 24, 2012
研修が終わる時、お互いを尊重し合う場から離れるのがとても寂しくなりました。
参加者の皆様、この研修の準備に関わられたらっぷらんた~熊本の皆様、あらきさん、えりさん、いとうちゃん、皆々様、とても楽しい研修会でした、ありがとうございました。
参加者の皆様、この研修の準備に関わられたらっぷらんた~熊本の皆様、あらきさん、えりさん、いとうちゃん、皆々様、とても楽しい研修会でした、ありがとうございました。
Friday, February 24, 2012
IPS研修の感想
IPSの研修会に参加された澤田さんがIPS研修の感想をお寄せくださいました!このブログでお名前も含め紹介しても良いとのこと、澤田さん、どうもありがとうございます!
IPSを学んでどうだったか、ということを共有していただけること、ありがたいです。以下に紹介させていただきます。
IPSを学んでどうだったか、ということを共有していただけること、ありがたいです。以下に紹介させていただきます。
「IPS研修の感想」
わたしが、このIPS研修に参加した理由は、就労IPSの研修と間違えたからでした。
IPSのことを学びたいとか、そういう参加動機ではなく、ただの偶然でした。
でも、3日間の研修をはじめから終りまで参加できたのは、研修会の雰囲気がとても居心地がよく、楽しくて、安心できた場所だったからなのでした。
はじめてIPSのことを知り、IPSって一体何なのか?、どんな風にしたらいいのか?、知れば知るほどよくわかりません(笑)
でも、おぼろげながら感じたのは、相手の世界に積極的に興味を持つこと、相手の経験を尊敬すること、相手と自分に誠実であること、です。
そして、そういう風な対話の中にいると、とてもいごごちがいいし、なんだか自分の力で元気になれる感じがしました。
わたしは、精神科で看護師をしています。
今まで私が行ってきた看護は、患者さんの抱える課題をどうやって解決するか、それを考えることをしてきました。
IPS研修が終わった次の日、職場で患者さんと話しをするときに、研修で感じたことを心がけてみました。
いつもの私だったら、問題を解決しようとしてしまうところを、問題解決は端において、相手の世界を知ることに専念してみました。
そうしたら、思いもしなかった言葉が返ってきて、その方の想いを初めて知りました。
なんだか、和やかな時間でした。
IPSに出会って思うのは、看護は、相手の世界を見て、一緒に悩むことなんじゃないかということです。そしたら、そのうちに相手は自分で元気になれる気がします。
これからは、患者さんとの関係だけでなく、スタッフとの関係にもIPSを使えたらなと、思っています。
そして、IPSで、相手にも優しく、自分にも優しい時間を過ごせればと思います。
澤田絵美
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