Sunday, August 29, 2010

アクションリサーチ:モートン=クーパー「ヘルスケアに活かすアクションリサーチ」

Twitter の読書メモ、振り返りやすくするためにブログにまとめます。まずは、アクションリサーチの本です。

アクションリサーチというのは、1940年代にクルト・レヴィン(Kurt Lewin) によって提唱された研究手法です。この言葉が最初に出てきた論文はおそらく「 Lewin, K. (1946) Action research and minority problems. J Soc. Issues 2(4): 34-46」です。

このアクションリサーチという手法、Intentional Peer Support 研究の参考になるのではないか思い、アリソン モートン=クーパー(Alison Morton‐Cooper)著、 岡本玲子、鳩野洋子、関戸好子訳の「ヘルスケアに活かすアクションリサーチ」を読みました。

以下、印象に残った言葉たちです。


p15 アクションリサーチは、研究方法の1つではなく、ましてや研究方法群でもない(しばしばそのように言われてはいるが)。2010年07月18日08:51:20


p15 それ(アクションリサーチ)はむしろ、人々が相互支援的な環境のなかで、自分たちの置かれている状況の理解を共有し、改善することに役立たせることのできる人間問題の研究に対する哲学的アプローチである。2010年07月18日08:53:01


p19 (操作的定義として)アクションリサーチとは「実際のヘルスケアの現場における問題を明確にし、可能な解決策を探るために行う共働的介入である」と実用的な説明ができるだろう。2010年07月18日08:55:59


p102 (アクションリサーチで)「本当に大事なことは、社会に関連する重要な問題を議論するという、あなたが実践者とともにやってきたことなのである。」 2010年08月01日23:49:05


p119 (アクションリサーチにおいては)「実際にそこで活動している第一線の関係者が、その価値や大事にしていることを認識し共有する過程を通して、主体的で意味のある変化をもたらす」 認識、共有。大切そう。。2010年08月01日23:54:15



コンパクトで(分厚くなくて)、持ち歩きやすく、読みやすい本でした。

Intentional Peer Support (IPS)のことをもっと知るために、 実際に自分もIPSに取り組み、そして、IPSに取り組んでいる人たちと対話をして、深めていきたいと考えています。
それだけだったら、やればいいじゃん、というものなのですが、そこで取り組んだことやわかったことを「研究」の言葉や「専門用語」に慣れている人たちから見てもわかるような形で表現していきたい、と考えています。
そんなわけで、自分のやってみたい形に近い研究手法をいろいろと勉強中です。

この過程でツイッターが読書メモに便利なツールであるということも発見しました!

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