この本の原題は「Qualitative Psychology: Introducing radical research」。2010年08月09日16:15:10
ラディカルって何だろう。radical: 徹底的な、根本的な、基礎の、本来の、急進的な、過激な、先鋭の。2010年08月09日13:15:12
p.12 続き:しかしそれは、質的研究が絶対的に優れているからではない。今のところ質的研究のほうが、科学(あるいは科学的でないもの)の本質について高度な議論を展開しやすいからというだけのことである。2010年08月09日13:21:19
p20 倫理に関する5つの重要事項―人間性、相違、個別性、了解不能点、異種混交性。2010年08月11日23:45:29
p32 Badiou による悪―「幻影simulacra」物事を誤らせ損なってしまう偽りの像、「背信betrayal」当初の思いを捨て去り裏切ること、「絶対視absolutization」全てにわたり何らかの枠組みを強要し同意を強いること。2010年08月12日23:03:51
p40 客観的であろうとする試みはすべて、ある種の主観性を必要とする。2010年08月12日23:05:57
p43 記述することは、他者に向けて呼びかけることである。ひとつの主観的な経験がいかにして生じたのかを、異なる主観に向けて説明する試みのことである。2010年08月12日23:55:03
p46 人は自分の経験の書き手となることで、自分の経験からいくばくか距離をおけるようになる。その結果、自分たちの特定の主観性、特定の物の見方や考え方がいかにして生じたのかを反省できるようになる。2010年08月13日23:07:06
p78 インタビューは目的をもった会話であるとよく言われる。ただし、目的がインタビュワーによって最初に決められている点が、インタビューと会話の本当のちがいだとされる。2010年08月19日22:40:42
p79 インタビューに関わる人々がうまく事を運べるかどうか、共同研究者(インタビュワーとインタビュイー)たちがインタビューを通して新しいものを生み出していけるかどうかも(リサーチクエスチョンは)規定する。2010年08月19日22:45:27
p.177 われわれには共同研究者(研究協力者)がいる。たとえば、共同研究者にとって重要な意味をもつ問題については、共同研究者に判断を委ねるという方針ですべてを貫いてもよい。すると、共同研究者とのやりとりを通して研究方法自体が生み出されてくる。2010年08月19日22:59:07
ラディカルってこういうことを言うのかー。と思うような、斬新な意見もたくさんある本でした。
正直に書くと、続きを早く読みたい!とはならない時期があり、一ヶ月以上毎日持ち歩いていたにもかかわらず、流し読みというか、 途中を飛ばしながら読んだ部分がありました。
というわけで、飛ばした部分を読んで印象に残ったものがまた出たらそのときにまた書きます!
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