2015年3月13日(金)~15日(日)札幌で「インテンショナル・ピアサポート 3日間研修in札幌」が開催されました。
参加させていただきましたので、私なりにご報告させていただきます。
札幌周辺では、意図的なピアサポート(IPS)の関連ではこれまでも、2011年7月(3日間研修会)、2013年3月(ワークショプ)、2013年3月(小樽合宿)、2014年2月(3日間研修会)、2014年9月(5日間「矢が花に変わる」)と、IPSの研修会や合宿、矢が花に変わる研修などが開催されてきています。
また、この研修会の前日(2015年3月12日)にもワークショップ「IPSの扉を開いたら・・・」が開催されました。
そのようなご活動の蓄積の中、今回の研修会は、14人~17人くらいの参加でした。
IPS関連の催しに初めてご参加の方、IPSのことをとても大好きな方、さまざまです。
1日目。
この日は、道特会館という場所の和室が会場です。
外は雪が降っている中、これまでのIPSの印象を話したり、沈黙で交流したり、感情を感じる、自分を感じる、などをしました。
特に、和室ならではの実践、「横たわっている人の横に座る」などをしたりしながら、身体を感じるワークが印象的でした。
ただ体温があるということではなく、誰かが横にいることで感じるものがあることに、とても驚きました。看病をする、寄り添う、というのは、物理的に何かをしてもらったり、その気持がありがたいということなのだとばかり思っていましたが、それに加えて、人がそばにいるというのは、何かを発して何かを受け取っているんだなということを実感しました。
また、この日は、居心地の悪さとともにいること、激しい感情が起きた時にその感情を味わうことの難しさも感じました。
2日目。
この日からコンポステラさんが会場です。
互いを感じるワーク。相手によって感じるものが全然違い、すずらんのような木陰のような、涼しく気持ち良い何かが吹き抜ける感じの方もいれば、熱くて強くて頼りになるどっしりとした感じを受ける方もいます。
またこの日は、クライシスの時の話もしました。クライシスの時に行ってみたいのはどんなところだろう、といった話もしました。
コンポステラさんでは、コルクマットを床に敷いて下さり、床の上(のコルクマットの上)に座ったり横たわったり、椅子に座ったり、思い思いに過ごすことができ、とてもリラックスできました。
午後は、自然を感じ、それぞれ時間を過ごします。私は北大の中を歩き、舞い落ちる雪を感じたり、雪の中の木を感じたり、カラスの声や誰かの足音に耳を傾けたり、とても貴重な時間を過ごしました。
この後で二人組で「受け取る」会話をしました。このとき、感じていることを大事に取り扱ってくれるような会話を体験でき、ただ、受け取る、ということを日々できたら、穏やかに豊かな気持ちで過ごせるのではないかと感じました。
3日目。
マインドフルネスをし、東田直樹さんの文章を読んで感覚を感じました。また、午後は、いさかいのある会話をしてみました。この会話は演習として諍いを題材にしましたが、感覚を感じると、意見の衝突というような感じにはならずになんだか互いにわかりあう会話と変容してしまうのを感じました。
相手を信じる、とか、相手を愛する、とまでは言わなくても、そこに流れるものを感じていられれば、人は相手を攻撃し合ったりはしないのだな、と体感しました。慈しむ感覚だったり、互いに生きていることを認め合うという感じでしょうか。
逆に、理詰めの会話だったり、相手がこんなことをしてきたらこうしてやる!と何かを想定したり、事前に反論を準備したりしている時というのは、感覚を感じておらず、何か剣呑な、相手を固くさせたり不安にさせてしまう何かが醸し出されてしまって、ますます衝突に進みやすいということもあるのかもしれないな、、、と思いました。
この札幌での研修会では、写真を撮ることをすっかり忘れてしまったのが残念なのですが、畳の上やコルクマットの上に座ったり横たわったりして身体で感じること、とても話しやすい人数だったことなど、印象深い研修でした。
案内役の久野恵理さん、事務局をご担当してくださった本多さん、大川さん、本当にどうもありがとうございました。
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