東京でのIPS研修会は、一番最初は2010年7月の5日間研修会と3日間研修会で、その後、2011年12月の3日間クライシス研修、2012年2月の3日間研修会、2012年6月の切磋琢磨する会(八王子)、2012年9月の拡大勉強会、2013年11月の矢が花にかわる5日間ワークショップ、2014年2月の5日間研修会、2014年8月の2日間の拡大勉強会、と、開催されて参りました。列挙してみると、IPSや矢が花に変わる研修会をやっているんですね。
今回の案内役は、久野恵理さんとスティーブン・ポクリントンさんです。
ワークショップのお誘いの案内文はこんな感じ↓でした。
マインドフルネスを体験しつつ、心を緩めてみたら、
人とのコミュニケーションは何か変わるでしょうか。変わらないでしょうか。
「今、ここ」にあるすべてを受け入れてそこにいる、
そんなふうな感覚を身体全体で知る機会になればと思っています。
そして、そんなとき、人と人の間はどんなふうに感じられるのかを、
差し出しあってみたいと思います。
自分に何か足りないのではないか、とか、
もっと何かを習得しなければならないような気がする、といったような、
内なる批判の声をできれば脇において、お越しいただけますと嬉しいです。
2008年に久留米で日本ではじめてのIPSの研修会が開催された時には、「まず受け止める」とか「相手の聞けるような言い方で」といったようなことを話していたと思うのですが、それをどうしたらいいのか、頭で考えていたように思います。しかしどこからか、マインドフルな状態(マインドフルネスの状態)でいられたら、そういうふうにいられる、ということが身体でわかってきて、今は、感覚、とか、身体、というあたりに(少なくとも私の)焦点がうつってきたように、そして人へのまなざしに慈しみが深まったように思います。
こういった日本でのIPS(意図的なピアサポート)の変遷なんかも一度きちんと振り返りたいな、と思いつつも、それはまた次の機会とし、この記事ではこの研修会について振り返ることにします。
輪になって座り、はじまりました。このワークショップには、日本各地から25-30人の方が参加されました(スティーブンさんとえりさんはアメリカからですね)。IPSに初めていらした方、何度もいらしている方、さまざまです。
初日、身体を感じ、呼吸を感じました。そして、この日、皆の話を聞いている中で、自分の考え方のパターン、激しい感情などは、何度も何度も自分に訪れてくるけれども、その度に、閉め出そうとするのではなく、お茶でもどうぞ、と、招いて共に過ごすと、ふわっとお帰りになる、というイメージを感じました。
これ以降、自分のメモが、どの日のことなのか分からない感じになってしまっているので、順序などわからないのですが、順不同で列挙します。私の感想や他の参加者のおっしゃっていた言葉なども入っています。
声。頭のてっぺんから上空に向けて声を出すと、それが広がって届くイメージ。前に向かって直線的に放つ声とは違う。
エネルギー。
自分の身体が管のような、天と地とがつながるような。
相手を感じるワークでは、エネルギー?なのかわからないけれど、とても熱くて暑くなった。温泉につかっているような感じ。化学反応のような感じ?
会話の中では、また別のエネルギーの流れが見えるような。
たとえ声が聞こえなかったとしても、温度?気配?の流れを感じ取っている。
頭が動いてしまうと、その感じ取ったものが薄まってしまうのか、自分の感覚に膜がはられてしまうのか、どういうことかわからないけれど、感覚を感じにくくなってしまう感じがする。
マインドフルな時間、贅沢な、豊かな時間。
Strength、Power、Life force。
このワークショップは、私にとっては、感じること、身体を感じ、呼吸を感じ、自然を感じること、自分の感覚を味わうこと、頭から離れることがテーマだったように思います。
いつも研修会などでは、IPSのブログに載せていいですか?と写真を撮らせていただいているのですが、3月の札幌の研修会と4月の東京のワークショップでは、先のことを考えたりすることから離れて過ごしており、そのため、写真がほとんどない感じになりました。
その場で感じ、味わったら、記録なんていらないような、でもやっぱり、覚えていたい、思い出したい、という気持ち(欲?)もあって。
この報告を書きながら思い出されるものもあって、もう一度味わうことができるというのも、やっぱりうれしいです。
参加してくださったみなさま、えりさん、スティーブンさん、くろこちゃん、どうもありがとうございました。
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